回答
パケット通信とは、データを小さなまとまりに分割して一つ一つ送受信する通信方式のことをいい、分割されたデータをパケットといいます。そして、パケット通信料金とは、送受信されたパケット(データ)の数に応じて課金されるものをいいます。そのため、情報量の多い写真や動画を添付したメールを利用したり、容量の大きいアプリケーションや音楽ファイルをダウンロードしたりすると、送受信されたパケット数が多くなり、想像以上にパケット通信料金が高額となってしまいます。近年では、通信速度や携帯電話端末の処理速度の高速化により、短時間の利用でも多くのパケット数の送受信が可能となったことから、パケット通信料金の高額化が生じやすくなっています。
携帯電話の通信サービス(Webの閲覧など)を使いすぎて、パケット通信料金の支払いが多額になり困っている状態やそのような多額の請求に驚いている状態を、あまり良いネーミングではありませんが、「パケ死」と表現するようです(三省堂・デイリー 新語辞典)。 そして、仮にパケット通信料金が高額となったとしても、原則として、ユーザーは、携帯電話会社と契約した上で、携帯電話端末を使用してパケット通信サービスを利用しているわけですから、契約に従ってその通信料金を支払わなければなりません。
そのため、ユーザーとしては、パケット通信料金の高額化を防止する方策を講じる必要がありますが、主な防止策としては以下のものが推奨されています。
- 通信料金等照会(案内サービス)を利用して料金を確認する
- 通信料金が一定額を超えたら、電子メールでその旨を通知するサービスを利用する
- 電子メールの添付ファイルを不必要に受信しないようにする
- 携帯電話会社が提供している「パケット定額制」やパケット通信料金の上限を設定できる料金プランに加入する
ご質問のケースでは、パケット通信料金の高額化を回避するために「パケット定額制」に加入したものの、この「パケット定額制」が適用されるパケット通信の範囲を誤解してしまい、携帯電話会社から高額なパケット通信料金を請求されたものです。この場合も、ユーザーは、携帯電話会社との間で締結した契約に基づきその通信料金を支払わなければならないのが原則です。
しかし、一切例外は認められないのでしょうか?