7月9日、バズマーケティング社は企業からブロガーへの情報提供を最適化するサービス「コラブロ」をリリースした。バズマーケティング社はセプテーニ・ホールディングスとアライドアーキテクツが共同で設立した会社である。
「ブロガーリレーション最適化サービス」を謳う同サービスの特徴的な部分は、ブロガーの過去のエントリー記事を独自の手法で分析する点にある。具体的には、ブログの全エントリをクロールして、そのブロガーの「人となり」を明確にし、あらかじめ用意してある、83のカテゴリーにあてはめてそのブロガーの「履歴書」を作成する。解析エンジンはアライドアーキテクツと共同開発の独自のエンジンとなる。
「コラブロ」の狙いと展望について同社代表取締役社長の滝口氏と副社長の東氏にお話を聞いた。
「今までのサービスは、企業の一方的な情報提供が多かったように思う。『コラブロ』は、はブロガーと企業がよりハッピーな環境を作るためにどうしたらよいのか? という部分に重点を置いている」と滝口氏。
プレスブログ、BloMotionなど先行するサービスとの違いとして「各企業、プロモーションの目的はいろいろとあると思う。もし、一気に認知を図りたいということであれば、プレスブログさんなどのサービスを使うことが効果的だと思うが、我々としては、クチコミの醍醐味である、自然発生的な流れ、つまりブロガーさんたちが自発的に書きたいと思えるような情報提供の場を作っていきたいと考えてる」(東氏)と語った。
今後の展開として、2007年12月までに会員数5万人、サービス利用企業数100社への導入を目指す。
「企業のバズマーケティングへのニーズは非常に感じる。しかし、手法が確立されていないのが現状。今まではブロガーと協力したいと思っても、そのブロガーがどういうものに興味があるのが、不明確な点があった。しかし『コラブロ』を普及させることで、ブロガー、企業双方の理解が促進できるような流れにできればと思っている」(東氏)。
「これらのサービスはブロガーがブログを書き続けていてこそのもの。ブロガーにメリットを感じてもらえるサービスにすることが、重要だと思う。また、アルファブロガーだけでなく、これからのブロガーを育てられるようなサービスにしていきたい」(滝口氏)。と今後の抱負を述べた。
海外では、ブロガーリレーション(BR)という言葉が徐々に浸透しはじめているが、日本はまだまだ黎明期である。これらのサービスが今後どう育っていくのか、各社の動向を含め、注目していきたい。
プレスリリース:BR(ブロガーリレーション)の最適化サービス「コラブロ」を開始