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あの企業のソーシャルメディア担当者に聞きました!

タワーレコードのソーシャルメディア担当者に聞く、
ファンと共に作り上げるUSTREAM活用術

「K-POP」に特化してソーシャルメディアを運用

Q. ソーシャルマーケティング推進プロジェクトではK-POPに特化して運用されているそうですが、それはなぜですか?

宮崎:K-POPが最も効果が出やすいと考えたからです。伸びていないマーケットで試しても、集客や売上につながっているかどうか効果が見えづらい。それにK-POPのファンは情報収集に対する強い情熱を持っているということもあります。女性ファンが多いのでクチコミのパワーにも期待できるし、韓国の情報自体が当時まだ日本にそんなに入っていなかったので、タワーレコードのフィルターを通して情報を届けることが有用だと思いました。

タワーレコードのK-POPジャンル限定
ソーシャルメディア活用状況(2012/2/29現在)
Twitterフォロワー数 45,130
Facebookいいね数 46,890
mixiページ フォロワー数 3,110
USTREAM視聴者総数 130,000
無料で利用できるサービスのみを対象とした場合の
ソーシャルメディア活用度ランキングにおいて、
タワーレコードは1位を獲得している。
(「ソーシャルメディア活用企業調査レポート 2011/10」
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社調べ)

Q. USTREAMで、K-POPの番組を配信しているそうですが

宮崎:「お店に行けば新しい音楽に出会えるんだ!」という“現場のライブ感”を伝えたくて始めたのがUSTREAMです。アーティストのスケジュールを気にせず行えるように、自社のスタッフで番組を作ってしまおうということで、長澤ともうひとりの2名が司会で毎週水曜日に「K-POP LOVERS!」という番組を配信しています。

長澤:毎週番組を続けるのはある程度大変ですが、私自身K-POPが大好きなので、アイデアは自然と出てくるんです。USTREAMは限りなくラジオに近いですよね。ラジオであれば昔だとFAXや電話でコメントを受け付けていたのを、USTREAMではTwitterやFacebookを使って同じことをしている感じです。

毎週配信している手作りのUSTREAM番組
毎週配信している手作りのUSTREAM番組

番組の内容としては、K-POPアーティストのコアなファンじゃなければ結構どうでもいい妄想話をしている日もあるのですが、「その輪に入りたい!」という声をいただけているので、一緒に楽しんでもらえているのかなと(笑)。一年近くやってきたので、今ではもう私の好きなアーティストが誰なのかも視聴者の方にバレていて、何も言わなくても「ところでこの間のライブはどうでしたか?」なんてTwitterで突っ込まれたり、ライブ会場で「タワレコの長澤さんですよね?」と話しかけられたりしたこともありました。

宮崎:USTREAMは生放送なので、本当にその音楽が好きな人がやっていないとボロが出てしまいます。好きだから視聴者の方と同じ目線で話せるし、番組の準備も楽しみながら怠らずに掘り下げていける。そこが成功の秘訣かなと思いますね。名前と顔を出して司会してもらっているのも、お店ではスタッフが名札を付けて接客しているんだから、メディアを通しているとはいえ、大きな違いはないと思っています。

長澤:番組を始めた当初はゲストに知り合いの音楽ライターさんやお店のスタッフを番組に呼んでいたのですが、最近ではアーティストの方が告知のかわりに無償で出演してくれるようになりました。レコードメーカーさんにも気にしてもらえるようになったので、メディアとして成長したなと感じられてうれしいですね。

次のページ
ファンの声と売上で決定するアワードは、韓国メディアでも反響が

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/03/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/15329

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