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【特集】音楽業界ネット活用最新動向

13年続く投稿型インディーズ音楽サイト「muzie」
「音楽だけで食えなくても続けたいヤツら」が集う場に

 日本最大級のインディーズ音楽サイト「muzie」。MP3の音楽ファイルを投稿、聴くだけというシンプルなスタイルで、1999年の開始から13年続いているサービスだ。現在はエイベックス・マーケティング株式会社にあって同サービスの運営を続ける、重岡大介さんにお話を伺った。

1999年から13年続く、投稿型インディーズ音楽サイト「muzie」

 「muzie(ミュージー)」は、無料の投稿型インディーズ音楽サイト。登録アーティスト数は28,510組、楽曲数は195,672曲、2012年4月の月間訪問者数は20万人、アクセス数は150万PVといった具合だ。無料の会員登録で、MP3ファイルの楽曲が投稿可能に。多い日には1日あたり100曲ほど投稿されることもあるそうだが、重岡さんは「一応、全部聞いている」という。

 「誰でも投稿できるのがmuzieのポリシー。著作権侵害など問題がないかチェックして、基本的にすべて公開しています。『いい』『悪い』は僕らでなく、ユーザーが決めること。ジャンルは、インストが半分くらいかな。1999年の開始時点で、ISDNをつないでパソコン使ってたのはそういう人たちですから。ほかはポップス、ロックが多くて、ある時期ボーカロイドが伸びてきたのであわててジャンルに追加しました」

http://www.muzie.ne.jp/

 今から13年前、まだCDが主流だった当時、ある音楽好きのエンジニアが、「音楽も必ずネット配信になるはずだ」という技術的な興味から作ったのがmuzieだ。重岡さんは、有限会社ミュージーが運営していた時代に知人から誘われて2004年に参加。現在は、エイベックス・マーケティング株式会社の傘下にある。

休眠ユーザーの掘り起こしから広告キャンペーンが生まれる

 muzieの収益モデルは、楽曲提供や広告キャンペーンによる広告収入がメイン。

エイベックス・マーケティング株式会社
デジタル・マーケティング本部
重岡大介さん

 「ラジオや店内BGMなど、広告型の楽曲募集キャンペーンをよくやってます。最初は広告にするつもりはなかったんですが、きっかけを与えれば一度投稿したきりのユーザーがまた投稿してくれるんじゃないかと思ってやってみたところ、レスポンスがよくて。金曜日の夜に告知して、週明け出社すると300くらいはエントリーがきてます。採用されたら、その手数料をいただくという仕組みです。

 昔はオファーが来ると、僕が選んで何曲か紹介するという形にしていたのですが、時間もオカネもかかってしまうので。投稿した曲にキャンペーンの『タグ』をつけるだけで応募できるようにしています」

 muzieを使っていたアーティストが、メジャーデビューした例もいくつかあるという。

 「もちろん、muzieだけじゃなく、ニコニコ動画やYoutubeも使ってると思いますけどね。音楽をやろうという人たちにとって、『とりあえず登録しとく?』というサービスの1つにはなりたいと思っています。ただ、デビューするような人たちは、音楽ファイルをアップして終わりじゃなくて、デモテープやCDを作って販売したり、自分たちを事務所に売り込んだり、積極的ですよね」

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