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「着うた」から10年 “スマートフォン×音楽”を充実させてアーティストとの距離を縮めるレコチョク

2012/05/10 08:00

 レコチョクが2001年の創業直後にリリース、若年層を中心に広く浸透した「着うた」は、日常における音楽のあり方を変え、携帯電話市場にはもちろん音楽市場にも大きなインパクトを与えた。約10年が経ちスマートフォンが拡大する現在、同社が変わらず重視しているのは「ユーザーと音楽との接点を保つ」こと。アーティストとユーザーをつなげるサービスの開発に取り組む、同社の鬼頭武也氏を取材した。

スマホに替えても“音楽をケータイで聴く”習慣をなくさない

 2010年4月、レコチョクは他社に先駆けてAndroid端末向けの音楽配信アプリをリリースした。同月にNTTドコモがXperiaを発売、iPhone一辺倒だったスマートフォン市場においてAndroid端末が拡大の兆しを見せ始めた頃だ。

Androidスマートフォン向けの音楽ダウンロードアプリ「レコチョク」

 以後、レコチョクは普及率の低いOSを含め、新デバイスに次々と同社の音楽配信プラットフォームを対応させてきた。その意図を、同社企画開発部のプロデューサーを務める鬼頭武也氏は「来年は何が流行っているか予想できない、進化の速い市場に対応するために。そして、端末を乗り換えても、ユーザーが携帯端末で音楽を購入する習慣を失わないように」と話す。

 鬼頭氏は各種サービスの企画開発を担う傍ら、同社の事業戦略の立案も行う。ちょうどAndroid端末が拡大し始めた2009年秋にレコチョクに入社し、同社のスマートフォン向け事業を強く推し進めている。

ビデオクリップ配信などスマホの機能を活かしたサービスを開始

 ゲーム機やPCなど、携帯電話以外のデバイスも視野に入れているが、同社が以前から変わらず注目しているのは、携帯電話と音楽との相性の良さだ。

株式会社レコチョク
社長室 担当部長
兼企画開発部 プロデューサー
鬼頭武也氏

 「ユーザーが使う姿を想像できるサービスから優先的に着手したいと考えているので、まずはスマートフォンで音楽を気軽に楽しめる環境を整えるのが急務です」

 着うたの普及は、これまでの「音楽そのものを楽しむ」というスタイルに、「音楽をデコレーション要素として扱う」という新しいスタイルを持ち込んだ。電話が鳴るたびに周囲の人に楽曲を聴いてもらえたり、それが自分のステータスになったりと、生活に密着した携帯電話ならではの価値観を生み出した。

 「この親和性は当然スマートフォンにも言えるので、昨年7月にAndroid端末向けに着うたの配信を開始しました。それに加えて、スマートフォンならではの長所を活かして、12月にはビデオクリップの提供も始めています」

 さらに、例えばGPSを使ってご当地ランキングや天気に関連したランキングを届けるなど、新たなコミュニケーションに関するアイディアも出ているという。

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