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【特集】音楽業界ネット活用最新動向

「着うた」から10年 “スマートフォン×音楽”を充実させてアーティストとの距離を縮めるレコチョク

レコード会社、携帯キャリアとの関係性が強み

 同社の強みは、従来型携帯での展開で築いた各レコード会社との関係、また各携帯電話キャリアとの関係だ。この関係があってこそ、新曲の先行ダウンロードはもちろん、ユーザーにとってプレミアム性が高い様々なサービスが実現可能となる。

 例えば最近リリースしたもので反響が大きいのは、音楽をダウンロードしたユーザーに抽選で、アーティスト自身の声が吹き込まれた目覚まし時計をプレゼントするキャンペーン。アーティストの生の声で起こしてくれるわけだ。

CD・DVD・Blu-ray他のオンラインショッピングサイト「レコチョクshopping」

 また、若年層にはクレジットカードを持たないユーザーも多いので、従来型携帯では各種サービスの利用にキャリア課金が非常に有効だった。そのため、スマートフォンでも引き続きその仕組みを取り入れている。

 「当社では、3年前にECサイト『レコチョクshopping』をオープンしましたが、着うたなどをきっかけにファンになったユーザーがCDの購入を検討したとしても、ワンストップで手続きができないと手を止めてしまう。それを防ぐために、カードや代引き決済に加えてキャリア課金も整備しています」

ユーザーを迷わせない 安心して音楽を楽しめる環境を提供

 これまで従来型携帯でサービスを利用していたユーザーが、スマートフォンに移行しても不安なく音楽と親しむためには、何より「分かりやすさ」が重要だと鬼頭氏は強調する。前述の購入時のストレスもそうだが、せっかく新しいサービスを開発しても、その導線にほんの少しの迷いが生じると簡単にアクションが止まってしまう。

 「とにかく、迷わない仕組みが一番です。横文字を極力使わない、画面の遷移を少なくするなど徹底しています」

ケータイからAndroidスマホにデータを引き継げる「おあずかりサービス」搭載の「レコチョクplus+」

 今年1月、同社は従来型携帯で購入した楽曲をスマートフォンに無料で再ダウンロード
できる「おあずかりサービス」を開始した。ただし、ITの最新トピックスに馴染みがないユーザーにとっては、むしろ不安を感じかねないのがクラウドである。

 「クラウドは今後のサービス展開において重要なトピックですが、敬遠されてしまっては逆効果なので、仕組みを整備した上で『安心で簡単に使える』と伝えることも重要なポイントだと捉えています」

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ソーシャルサービスに音楽をどう介在させるか

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2012/05/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/15552

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