SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

【特集】音楽業界ネット活用最新動向

「着うた」から10年 “スマートフォン×音楽”を充実させてアーティストとの距離を縮めるレコチョク

ソーシャルサービスに音楽をどう介在させるか

 今後注目しているトピックスとして、鬼頭氏はソーシャルサービスと絡めた取り込みを挙げる。

 「僕らも10代の頃、好きな音楽の話で友人たちと盛り上がりましたが、人から音楽を薦められるというのは今でもごく自然にあることです。ユーザーのコミュニケーションがオンラインで起きているなら、そこに音楽が介在する可能性も十分にあるはず。ユーザー同士のコミュニケーションを起点にして、音楽に接触してもらえる仕組みを考えています」

 ソーシャルメディアと音楽レコメンドの親和性は高いはずだが、浸透している音楽配信サービスはまだ見当たらない。ここには、レコード会社との密な調整が必要だからだ。

 「ユーザー視点のみから利便性を追求するのは簡単ですが、それでは当社が目指す『ユーザーとアーティストのつながりをつくる』ことは実現できないと思うんです。やはり、若いアーティストの育成や音楽市場自体の発展を考える上では、レコード会社の協力が不可欠なので、これからも密な連携は欠かせません」

アーティストの息遣いを感じられる施策も積極的に

 ユーザーとアーティストとのつながりをつくる一環として、現在取り組んでいるのが、イベントなどリアルな場での展開だ。音楽フェスの主催や協賛のほかに、レコチョク本社の広いエントランススペースにて、着うた購入者限定のライブイベントを行うことも。特に新人アーティストのステージには、その背中を押す意味もある。

 音楽をデジタルで配信する仕組みの構築だけなら、さほど難しくはない。しかし、それでは「自動販売機的だ」と鬼頭氏。

 「アーティストの息遣いを感じてもらえる施策を積極的に取り入れて、ユーザーが喜んで対価を支払い、それがきちんとアーティストに還元される好循環を生み出していきたい。ここにこだわる姿勢は今後も変わりません」

 今、Android端末における音楽配信サービスでは同社がトップシェアを誇っている。今後もスマートフォンでも当たり前のように音楽を楽しめる環境づくりを進め、“Androidで音楽ならレコチョク”とのイメージを浸透させながら、スマートフォンならではのサービス開発に注力していく。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
【特集】音楽業界ネット活用最新動向連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/05/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/15552

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング