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DSP運用中の代理店はわずか2割 運用ノウハウを持つ企業には飛躍のチャンス【スマートフォン広告最新事情】

 ディスプレイ広告を選ぶ基準が、「どの広告枠を買うか」から「どの代理店から買うか」に変わる潮目が来ているのかもしれない。運用次第でCPAが半減することもあるスマートフォン向けDSP。最近、運用まわりの新機能を追加した「Bypass」の事業責任者に、最新スマホ広告事情を聞いた。

DSP運用できているのはわずか2割の現状

 DSP(Demand Side Platform)も運用が大切――。スマートフォン特化型DSP「Bypass」の運用まわりの機能について前回記事で紹介した。運用の重要性について、“当たり前のこと”と感じたMarkeZine読者は多かったのではないだろうか(参考記事)。

 ところが、まだDSPでPDCA運用をきちんと回せているアカウントは約2割だと言う。「DSPをしっかり運用している約2割に目を向けてみると、リスティング広告の運用を強みにしている、もしくは、トレーディングデスクをもっている広告代理店がほとんどです」(DSP事業部 事業部長 岡部健二氏。以下、同)

 リスティング広告で培った運用ノウハウをDSPでも活かし、PDCAを回して広告効果を改善してきていると岡部氏は指摘する。

モーションビート株式会社 DSP事業部 事業部長 岡部健二氏
モーションビート株式会社 DSP事業部 事業部長 岡部健二氏

 この状況は、リスティング運用に長けた広告代理店や、顧客のスマートフォン関連事業を支援する立場の企業にとって、絶好のチャンスになるのかもしれない。

 「Bypassは当社から事業会社に直接営業することはなく、代理店経由で導入いただいています。最初のころはスマホ専業の広告代理店や、総合広告代理店からアカウント登録いただいていましたが、最近は広告代理店ではない企業の新規アカウントが目立つようになってきました。

 “広告代理店ではない企業”とは、PR会社やコンサルティング会社、EC関連のシステムをASP提供する会社などです。彼らは通常、広告代理店として活動していませんが、彼らの顧客はスマホ関連のビジネスを拡大してきています。支援している顧客から『ついでにスマホでの集客も手伝ってよ』と相談を受けて、『何とかしないと。まずは広告から始めよう』とBypassに問い合わせいただいているようなのです。

 従来は、どの代理店からディスプレイ広告を買っても効果はそんなに変わりませんでした。それがDSPの普及によって運用が大切になりました。代理店の運用ノウハウ次第で、広告効果に大きな差が生まれるようになってきているのです」

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Bypassがバージョンアップ、さらに高度な運用が可能に

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/31 12:00 https://markezine.jp/article/detail/16456

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