直感で操作可能なBypass管理画面
運用に役立つ機能を矢継ぎ早にリリースしていくBypass。最新動向に追いついていかないと、運用ノウハウを持つ代理店との差が広がっていく心配もある。
ただ、Bypassの管理画面はとてもシンプルなつくりになっている。マニュアルを見ながら難しい設定方法を覚えていく必要はなく、直感的に操作できると好評。DSP運用に不慣れでも、すぐに操作を覚えられるはずだ。食わず嫌いして「知らないものには手を出さないでおこう」ではなく、まずはできるところから使い始めてみたらどうだろうか。
逆に、DSP運用に慣れている代理店には、それゆえの落とし穴がある。DSPごとに広告を買い付けるロジックが異なるため、あるDSPで成果を残せた運用戦略でも、Bypassにそのまま当てはめると上手くいかないことも起こり得る。
「それぞれのDSPごとの買い付けロジックについて、特徴を把握しておく必要があります。RTB(Real Time Bidding)のオークションロジックを理解せずに運用していては、成功する確率が低くなります。仕組みを理解した上で運用することが成功への近道になるのではないでしょうか」
国内の主要スマホSSP各社と年内に連携。広告在庫は100億impほどに
Bypassは導入企業数・広告出稿量が予想以上のペースで伸びてきた分、広告在庫の確保が課題になりつつあった。しかし、9月に「Geniee SSP」「忍者AdMax」と連携。
さらに10月29日にはGREEの「AdLantis SSP for Smartphone」との連携を発表し、年末までには複数のSSPと連携する予定で、100億impほどの広告在庫を確保できる見通しだ。
「スマホのDSPとして、広告在庫が少ないところが事業規模を拡大する上で課題になっていました。広告在庫を確保できる目処が立ちましたから、今後は機能を拡張する方向に開発リソースをもっと割いていくつもりです」
今後、新機能として考えているのは、クライアントごとに異なるKPIにあわせて、前述のRTBの買い付けロジックを個別にカスタマイズできる機能。重視する指標は顧客獲得単価(CPA)なのか、それとも投資対効果(ROI)なのか。顧客の重視する指標で良い成果が出るようにカスタマイズできる機能を開発していきたいと岡部氏は展望を語っている。