SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

「Google アナリティクス リマーケティング」が変える広告と解析の世界

「Google アナリティクス リマーケティング」 をはじめよう
ツールの設定方法とプライバシーポリシーの変更


ウェブサイト(プライバシーポリシー)に関する変更

 リマーケティングの機能を使う場合には、「ディスプレイ広告主向け Google アナリティクスのポリシー」を確認し、ウェブサイトのプライバシーポリシーを変更する必要があります。Cookieを使った広告を実施する場合は、ユーザーにCookieを使って情報を取得し、広告に利用することを宣言する必要があるためです。

 AdWords は利用しておらず、Google アナリティクス のみをお使いの場合、このポリシー変更が必要になりますので十分に上記規約をご確認ください。

 (4)を最後に実施し、ウェブサイトで編集後のコードをリリースするとGoogle アナリティクスにより、今までの通常のデータに加えて「DoubleClick Cookie」という新しいCookie情報が収集されるようになります。このDoubleClick Cookie を使用することで、Google ディスプレイ ネットワークでリマーケティングを実施できます。この新しいCookieを使ってGoogle アナリティクスでリマーケティングを実施するので、ポリシーの変更が必要になるのです。

リマーケティングの流れとプライバシーポリシーの変更

 ここが重要な点なので、もう少し詳細にご説明します。広告を表示するリマーケティングは、以下の2段階の流れで実現されます。

【1段階目】
(4)で編集したトラッキングコードにより、サイトを訪れたユーザーに対し、DoubleClick Cookie を使用して、情報を収集。

【2段階目
収集した情報をもとにAdWords のディスプレイネットワークに広告を実施する。

 上記のそれぞれの段階についてサイトを訪問するユーザーに情報開示の必要があるため、ウェブサイトのプライバシーポリシーの更新が必要です。変更するポイントは下記2つです。

【1段階目に対するポリシーの変更点】
ディスプレイ広告主向け Google アナリティクスの、どんな機能を使用しているのかをプライバシー ポリシーで情報開示する。

【2段階目に対するポリシーの変更点】
ディスプレイ広告主向け Google アナリティクスと Google ディスプレイ ネットワークのカスタム広告について、Ads Preferences Manager を通じて無効にする方法をユーザーに説明する。さらに、カスタム広告自体を実施しないようにパーソナライズをオプトアウトすることが可能。

Google パーソナライズのオプトアウト とは?

 Google は、ユーザーのウェブサイト閲覧状況により、ユーザーの興味や関心との関連性が高い広告が表示されるように事前にブラウザ単位で情報を収集しています。 情報はブラウザに保存されるCookieに関連付けられます。

 広告表示設定はウェブサイトの閲覧時に使用したパソコンとブラウザにのみ適用されます。興味/関心が保存されないようにすることも可能です。このことを、パーソナライズのオプトアウトと言います。ブラウザの Cookie を削除すると設定はリセットされます。

 プライバシーポリシーの変更にあたっては、Cookieを使ってユーザーの情報を収集することの情報開示と、収集した情報を使って広告を表示することをウェブサイトのプライバシーポリシーに明示する必要があります。Cookieを使った情報収集に同意しないユーザーに対しては、情報収集を停止する方法を明示する必要があるのです。

 この変更には、ウェブサイトの編集、更新が必要になると思います。マーケティング担当者は、ウェブサイトの管理担当者にサイトのプライバシーポリシーの確認と修正を依頼することをおすすめします。

次のページ
Googleツールに関する変更

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
「Google アナリティクス リマーケティング」が変える広告と解析の世界連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 輝明(ヤマダ テルアキ)

NRIネットコム株式会社 クラウドテクニカルセンター 副センター長 兼 営業DX推進担当

2009年にNRIネットコムに入社。デジタルマーケティング事業を立ち上げ、特にGoogleアナリティクス、デジタル広告に関するビジネス拡大に注力。2018年にNRIネットコムから一旦退出し、株式会社MeeCapを設立、スタートアッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/11/09 18:21 https://markezine.jp/article/detail/16693

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング