世界中のキャンペーン事例から、日本発の作品を紹介します
Facebook Studioのギャラリーには、世界各国の広告主や代理店が取り組んだ、様々なアイデアを凝らしたキャンペーンの事例が紹介されています。この中には日本の事例もいくつか登録されています。今回はその中から、特に皆さんに意識していただきたいポイントの入った事例をご紹介したいと思います。
前回に引き続き、先のad:tech Tokyo 2012に登壇したFacebook社のクリエイティブソリューションディレクター、Mark D'Arcyがお話した内容から振り返ってみましょう。
ブランドコミュニケーションで重要な "Why Care ?" と "Why Share ?"
現在、生活者を取り巻く情報環境はめまぐるしく変化しています。それに伴ってブランドから生活者に向かっての情報発信も変わっていくことが求められています。Facebookはその大きな変化の一部にしか過ぎません。この、Facebookも含めたさまざまなチャネルにおける情報のやり取りの傾向は、以下3つのポイントを踏まえて変わっていくことになるでしょう。
- 割り込んでいく情報発信から、つながりを作る情報発信へ
- 検索エンジンでみつける情報から、偶然の発見によって出会う情報へ
- ヘビーな 情報量のものから、よりライトウェイトな情報へ
こうした環境の変化の中で、ブランドが生活者に情報発信をする際には、"Why Care ?"、"Why Share ?"の2点を意識することが重要になってきます 。すなわち、果たしてその発信しようとしている情報は、受け手である生活者にとって、洪水のように押し寄せるあまたの情報の中からとりたてて注意を向ける必要があるものなのか?という問いであり、さらには、生活者がその情報に注意を向けただけでなく、彼/彼女がハブとなって、彼らのネットワークでその情報をシェア(共有)していく価値があるものなのか?という問いです。