これまで、第1回目では「ブランデッド・コンテンツ」とは何なのか、第2回目では「ブランデッド・コンテンツ」が注目されるようになった背景について、説明していきました。今回は、ではどうやったら、効果的な「ブランデッド・コンテンツ」をつくることができるのかについて、解説していきます。(バックナンバーはこちら)
ブランデッド・コンテンツの作り方に絶対の正解は存在しない
「ブランデッド・コンテンツ」について語ってきた連載も、今回が最終回です。第1回目では、「ブランデッド・コンテンツ」とはいったい何を指すのかについて、紹介しました。簡単に振り返ると、従来の広告という枠を越えて、ブランドの価値を高めるために、ソーシャルで話題化されるバイラル・フィルムでも良いし、夕方のテレビ・ニュースで取り上げられるイベントを仕掛けることでも良いし、なんらかのコンテンツを企画/制作/実施すること、またはその作品/施策です、ということでしたね。
そして、第2回目では、「ブランデッド・コンテンツ」が必要とされ注目されるようになった背景について、説明しました。復習すると、デジタル/ソーシャル/モバイルの発達によって、送り手であるメーカーや広告代理店が主導権を握っていた時代は過ぎ去り、受け手である消費者が“ブランドをコントロール”ようになったのが、主要な背景です。そして、それは消費者が受け取る情報量の爆発的増大(量的側面)と、ブランド・メッセージと消費者の関わり方の特性(質的側面)の2つの側面から分析できることも、お伝えしました。
ここまで読んでいただいた皆さんは、では、どうやったら効果的な「ブランデッド・コンテンツ」をつくることができるのか?そして「ブランデッド・コンテンツ」をつくる時に気を付けるべきポイントは何か?といったことに興味を持っているのではないかと思います。
正直に言えば、絶対の正解は存在しないし、簡単なハウツーもありません。「ブランデッド・コンテンツ」は、映画や動画や記事や小説などとも競争しなければならないコンテンツです。ということは、効果的な「ブランデッド・コンテンツ」つまり魅力的な「ブランデッド・コンテンツ」をつくるということは、大ヒットする映画や小説と同様の才能やスキルや努力が必要になるということでもあります。
しかし、それでもやはり、気を付けるべきポイントは、存在します。筆者は、論文でも既にその点について考察しています。論文での考察をもとにして、これから幾つかのポイントをご紹介して行きましょう。
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佐藤 達郎(サトウ タツロウ)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。
受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザー、古河電池の社外取...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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