ささったのは機能の“全部のせ”
アイスクリームのトッピングの“全部のせ”じゃないけれど、背景やテンプレート、スタンプ、文字追加、写真切り抜きまで、写真加工に必要なものが全部揃ってるcameranコラージュ。一般的に、機能追加を繰り返してしまうと、サービスの目的が伝わりにくくなって、結局誰にも使われないものになってしまうなんて言われる。でも、写真加工アプリに関してはちょっと違うみたい。「友達に共有できるかわいい写真を完成させること」、と女の子たちの目的がハッキリしてるからかな。そのためにはいろいろできたほうがいいし、自由度も多いに越したことはない。

cameranコラージュでは、機能はもちろんのこと、ファッション誌やブランドがプロデュースしたかわいいアイテム(スタンプやフレームなど)が300種類以上無料で用意されてる。切り抜きの型数も、コラージュアプリでは最大級の26種類。フォントだけでも44種類もある。こんなに豊富に選択肢があるのに、それでもユーザからはもっと素材を追加してほしいという声があるんだって。cameranコラージュの人気には、この全部のせが欠かせない。
初心者を救済し、ベテランには自由度を
そんな全部のせ写真アプリの中で頻繁に使われている機能は、人気順に、背景、レイアウト、スタンプ、テンプレート、文字追加、日付だそう。
「画像を自分の思い通りに配置したりして凝ったコラージュをつくりたいという人が多いのだろうと思っていましたが、予想以上にレイアウトやテンプレートを使う人が多くて驚きました。」
ゼロから、自分で好きにカスタマイズして画像をつくることもできるけれど、ありもののテンプレートなどを使う人が意外と多かった。かわいい画像をつくりたいけれど、うまくできるかわからない、センスに自信がないというユーザもたくさんいて、完成形のテンプレートを用意してあげることで、そんな女の子たちの救済ができていると話す北澤さん。レイアウトやテンプレートにはシンプルなものを揃えていて、その上にスタンプやテキストを配置することで自分なりのカスタマイズもできるように工夫されてる。
一方、cameranコラージュの利用者には、いろいろ自分でやりたい、こだわり派の“くろうと”ユーザもたくさんいる。写真の編集機能だけで20種類の切り抜き型数があるけれど、実際にはフリーハンドの切り抜きがいちばん多く使われていて、コラージュに凝る人に重宝されてるそう。アプリの開発当初から、コラージュのベテランと初心者どちらにも使いやすいようにと考えてつくった結果、幅広い女の子にウケるアプリが完成した。