慶應義塾大学SFC研究所は、ブレインパッドおよびアクセンチュアと、データサイエンティスト育成カリキュラムの構築、ならびに先進的なビッグデータの集計・解析手法などに関する共同研究を実施する「データビジネス創造・ラボ」を創設した。
企業や組織にとって、膨大な量のデータを最適な統計手法を用いて分析して意思決定を行うことが、競争優位を左右する大きな要因になっている。また、2010年代に入ってからの情報分析領域におけるITのさらなる進歩は、この意思決定を支援するだけにとどまらず、新たな知の抽出や価値を創出させるインフラになりつつある。
また安倍内閣の新たなIT戦略として「世界最先端IT国家創造宣言」が閣議決定され、行政が保有する地理空間情報、防災・減災情報、調達情報、統計情報などの公共データを、2次利用可能な形態で民間に開放することを宣言。これにより、行政が保有するデータと企業が保有するデータとが相互に結び付けられ、新たなビジネスや官民協働によるイノベーションの創出が見込まれている。
このような社会的背景のもと、データビジネス創造・ラボでは、「IT、アナリティクス、デザインの融合方法の研究」「人材育成」「ケーススタディ執筆」などの研究を実施していく。
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