セキュリティ・ソフトウェアが広く浸透しているようだ。矢野経済研究所は、情報セキュリティ製品に関する調査を行い10月17日に発表した。
調査の結果、「コンテンツセキュリティ」ソフトウェア市場の2006 年度出荷額実績は722 億8000 万円で、2005 年度に比べ111.8%であった。2007 年度出荷額見込みは、793 億3000 万円で前年度比109.8%となる見込みだ。
2009 年度の出荷金額は957 億6000 万円と予測。2005 年頃から、ボットネットの感染拡大によるスパムメールの増加や、スパイウェア、フィッシング詐欺の被害拡大が明らかになったことにより、コンシューマーユーザーにおいて、セキュリティに対する意識は急速に高まり、E メールやWeb アクセスを安全に利用したいというニーズが高まった。一般企業においても、外部からの社内ネットワークへの攻撃に対する防御だけでなく、内部からの情報漏洩を防ぐ必要性が高まっている。
上記を背景に、2005 年度から2006 年度にかけて「コンテンツセキュリティ」ソフトウェア製品は好調であった。とくにクライアント向け製品が広く行き渡ったが、今後はライセンス更新による売上に限定されるため、2007 年度以降は、市場成長率はやや下がると予測される。
プレスリリース:セキュリティ・ソフトウェアが広く浸透~情報セキュリティ製品に関する調査