ネットレイティングスが発表した資料によると、ニュースサイトとして最も多くの利用者が集まる「Yahoo!ニュース」では、「安倍晋三内閣」トピックスの利用者数は2007年9月に591万人となり、安倍前首相在任期間中で最多となった。このトピックスは内閣発足時以降、減少傾向にあったが、閣僚の不祥事や辞任などの報道によって利用者が増加し、7月以降は最高値を3ヶ月連続で更新していた。
また「政局」トピックスは、自民党総裁選の演説がスタートした9月16日には130万人が利用。一方、「福田康夫内閣」トピックスは、組閣の行われた9月25日には82万人を記録したものの、正式に発足した26日は、36万人にとどまった。以下の図を見てもわかるように、安倍首相の辞任表明があった9月12日に、「Yahoo!ニュース」の政治関連トピックスを利用した人が急増。続いて、麻生氏と福田氏のバトルが注目を集めた自民党総裁選演説スタート時、安倍首相の入院後初の記者会見時にアクセスが急増しているが、福田氏が自民党総裁に決定してからは、ユーザーの注目は一気に沈静化しているようだ。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は「ふたつの内閣発足時の利用者数を比較すると、福田康夫内閣トピックスは118万人。華やかな話題が多かった安倍晋三内閣発足時(昨年9月)のトピックスが記録した228万人に比べ、半分の水準。地味といわれた福田新内閣のスタートは視聴データにも出ているようだ」と述べている。
プレスリリース:「「安倍首相辞任と自民党総裁選で政治ニュースがにぎわう Yahoo!ニュース「安倍晋三内閣」トピックスに591万人、3ヶ月連続で利用者数を更新」(PDF)