動画広告の買い付け方法
まず、そもそもの話ですが動画広告枠はメディア側にビデオプレーヤーとアドサーバーが導入され、コンテンツを再生させる準備ができて、はじめて広告枠が生まれます。そして、この動画広告枠の買い付け方法は、大きく分けて2つあります。ギャランティードバイイング(Guaranteed Buying)という予約型広告、日本でいう純広告のような買い付けと、プログラマティックバイイング(Programmatic Buying)というRTBを利用した買い付け方法です。
ギャランティードバイイングでは、事前に広告枠を指定・予約して買い付けすることができます。そのため、広告の配信数、配信先が保証されるというメリットがありますが、ギャランティードバイイングではRTBが使用できないケースが多いため、広告主側での配信コントロールやターゲティングなど、いわゆるRTBを活用することによるメリットが得られません。
プログラマティックバイイングは、動画広告枠を持つメディアに動画SSPが導入されDSPと接続されることで、RTBを使用して動画広告枠を買い付けることを指します。RTBを使うことで、配信先のメディアやユーザーが指定可能となり、複数のメディアの動画広告枠に対して1インプレッション単位から買い付けすることができるようになります。
RTBを使った動画広告の機能
RTBを使うことによって、動画広告でどのようなことができるようになるかを、以下にまとめてみましょう。
ターゲティング
- 配信メディアの指定…複数メディアの広告枠からどのメディアの、どの広告枠に広告を配信するかを指定。配信したくないメディアのブラックリスト設定、配信しても問題ないメディアのホワイトリスト設定が可能
- 地区別ゲオターゲティング…主にIPアドレスを使用し、動画視聴ユーザーの地区別にターゲティング
- 時間帯、曜日別配信…広告を配信する時間帯と曜日を指定して配信
- オーディエンスターゲティング…リターゲティングをはじめクッキーベースのオーディエンスデーターを使用したターゲティング
- フリークエンシーコントロール…1人のユーザーに対して露出する広告数をコントロール
オプティマイゼーション
- CTRでのオプティマイゼーション…クリック率の高いメディア、クリエイティブの自動最適化
- Cost per Viewでのオプティマイゼーション…広告が再生された単価の安いメディアを自動適化
- Completion Rateでのオプティマイゼーション…広告の閲覧された時間が高いメディア、クリエイティブを自動最適化
- Cost per share…Facebook等のシェアーが多いメディア、クリエイティブを自動最適化
- Viewed Minute…広告がみられた延べ時間の多いメディア、クリエイティブを自動最適化