英WPPとその傘下のアドテク企業Xaxis、そしてニューヨークを拠点とするAppNexusは22日、戦略的な取引で合意した。AppNexusは、WPP傘下のXaxisが提供するパブリッシャー向けのプレミアム広告配信プラットフォーム「Xaxis For Publisher(XFP)」を買収。一方、WPPはAppNexusに2500万ドルの資金提供を行う。
今回の取引は、AppNexusをSSP領域トップのポジションに押し上げることを目的としている。XFPの開発スタッフはAppNexusに加わり、Xaxisは技術開発をデータマネジメント、意思決定、新製品の開発に集中させる。
今年4月にForrester Researchが発表したSSP領域の調査レポートでは、主要プレーヤーとして、AOL Platforms、AppNexus、DoubleClick Ad Exchange、OpenX、PubMatic、Rubicon Projectの6社を挙げている。AppNexusはメディアビジネスから独立したアドテク企業。WPPはこの点も同社の強みとしてクライアントに訴求する。
AppNexusへの投資によって、WPPは自らもアドテクノロジーとプログラマティックなターゲティングのリーダーとしてのポジションを強固にしたい考えだ。WPPは今後5年間で、デジタルからの収益をグループ全体の収益の40~45%に引き上げることを目標としている。WPPは2007年に24/7 Real Mediaを買収してXaxisの基礎を築いて以降、Acceleration、Cognifide、Salmon、Hogarthを買収。さらに、イノベーティブなテクノロジーサービス企業であるGlobant、Mutual Mobileのほか、eCommera、DOMO、Percolate、Say Mediaなどのアドテク企業に投資している。
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