NPO法人人間中心設計推進機構(略称HCD-Net)は、人間中心設計の専門スキルを評価し認定する、「人間中心設計専門家(第6期)」および「人間中心設計スペシャリスト(第2期)」認定制度の受付を、11月25日(火)より受付開始する。
近年、製品やシステムをとりまくサービスや、Webサイト、スマートフォンアプリケーションなど、さまざまな分野で人間中心設計が注目されている。しかし、専門スキルを持つ人材はまだ少なく、企業においても人材の育成・確保についてのノウハウが不足している。同様に人間中心設計の従事者自身も、専門スキルの客観的な保証を得ることが難しい状態にある。このため、専門スキルを客観的に保証する制度へのニーズが高まっている。このような背景から、昨年の受験者数は140%伸長。過去5年間での認定者は404名(内訳:人間中心設計専門家351名、人間中心設計スペシャリスト53名)となっている。
試験方法はいずれも書類審査。受験者は過去に取り組んできた人間中心設計や、ユーザビリティの活動を申請書に記入。記述内容によって、ふさわしいスキルの有無が審査される。実績にもとづく試験のため、専門スキルの保有を客観的に証明することができる。
人間中心設計とは
人間中心設計(Human-Centered Design、略称 HCD)は、利用者の特性や利用実態を的確に把握し、開発関係者が共有できる要求事項としてまとめ、ユーザビリティ評価と連動した設計により、より便利で使いやすく、ユーザーエクスペリエンス(利用者の体験)に優れた商品やシステムを提供する一連の活動プロセスを指す。
「人間中心設計専門家」と「人間中心設計スペシャリスト」の主な違い
「人間中心設計専門家」
概要:人間中心設計の実務能力と、マネジメント能力をあわせた、統合的な専門家
受験資格:人間中心設計・ユーザビリティ関連の実務経験「5年」以上
想定受験者:人間中心設計を主業務とする方、研究者、組織への普及をするマネジメントの方
「人間中心設計スペシャリスト」
概要:人間中心設計の基本的な実務能力をもつ実務担当者
受験資格:人間中心設計・ユーザビリティ関連の実務経験「2年」以上
想定受験者:人間中心設計が主業務で5年未満の方や、デザイナーやエンジニアなどで兼務の方
※どちらも大学院在学中の実務活動は実務経験年数に含まれる。
【募集概要】
申込受付期間:2014年11月25日(火)~2014年12月31日(水)
合格発表時期:2015年3月下旬
試験料:12,000円
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