マイクロアドは、12月1日、メディアの広告在庫の特性にあわせた各種プラットフォームの最適な活用方法を提案し、収益の拡大を支援する専門会社『エンハンス』を設立した。
RTB経由のディスプレイ広告市場は、2012年の普及開始以降、スマートフォンユーザーの増加や各社のDSP事業への参入を背景に拡大の一途をたどっている。それに伴い、メディアが自社データを活用することで収益拡大に繋がる「Publisher Trading Desk」の重要性が注目されている。加えて、アドプラットフォーム経由の広告売上の向上にあわせたリソースの確保や、広告主のDSPやDMP導入の潮流に適応し、空在庫にとらわれない新たな収益モデルを構築するためのアドプラットフォームの利活用とノウハウの構築が求められている。このような背景から、同社はこの度の新会社の設立に至った。
新会社ではメディアに対して「Publisher Trading Desk」を提供。ウェブサイトのデータ分析、広告バイヤーおよび主要広告主ごとの売上ポートフォリオ分析に基づいた広告在庫の最適配分、また広告販売支援までの複数のサービスを総合的にマネジメントする。メディアの運用パートナーとして収益拡大に貢献すると共に、大手メディアでの導入や運用ノウハウを蓄積し、マイクロアドグループ全体のメディアネットワーク資産の構築を目指す。
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