グローバルで5,000ブランドが導入する「Silverpop」
MarkeZine編集部(以下MZ):近年、さまざまなマーケティングオートメーションツールが日本に上陸しています。IBMでは昨年4月にソフトウェア会社のSilverpopを買収し、同名のマーケティングオートメーションツールを「IBM Siverpop」としてリリースされました。まずはIBMの岩佐さんから、Silverpopの概要をお教えいただけますか?
岩佐:SilverpopはBtoB、BtoCの両方に有効なクラウドサービスで、マーケティングオートメーションの先進的リーダーとして、約15年にわたって市場を拡大してきました。すでにグローバルで2,500社以上、約5,000のブランドで採用されています。
MZ:IBMにおけるSilverpopの位置づけは、どのようなものでしょうか?
岩佐:かねてからIBMでは、企業のマーケティング課題を包括的にバックアップするため、顧客体験の向上を実現する基盤である「IBM ExperienceOne」を中核として、さまざまなソフトウェア製品群を提供してきました。
これまではオンプレミスのソリューションが中心でしたが、よりスピード感を持って市場の変化に対応することを目指し、クラウド環境で柔軟に活用できるSilverpopを買収しました。以後、米ではもちろん日本でも、企業への提供を始めています。
パートナーシップで日本市場への浸透を後押し
MZ:既存のツールに比べて、どのような点が優れているのでしょうか?
岩佐:まず、メールマーケティングツールから発展しているので、その領域に関してはコンバージョンを最大化する高度な機能を備えています。
その上で、Silverpopを語るキーワードは2つあります。ひとつは、「Behavioural Marketing」です。ユーザーの属性だけでなく、例えばこの人は平日夜にしかメールを開封しない、といった個々の行動を自動学習し、それに基づいたアプローチをしていくので、高度にパーソナライズドされたコミュニケーションが容易に実現します。
MZ:非常にきめ細やかな対応ができるのですね。もうひとつのキーワードは何でしょうか?
岩佐:「Lead to Revenue Management」です。リードナーチャリングといった言葉は各種ツールで謡われていますが、Silverpopのこだわりはリードを育成(nurture)するだけでなく、収益(revenue)につなげることです。そのために、マーケティングからセールス、その後の反応までをしっかりフィードバックできる機能が整っています。
MZ:今回のパートナー向け再販プログラムの概要を教えてください。
岩佐:はい。すでに展開している「IBM SaaS ソリューション・プロバイダー契約プログラム」のラインアップに、Silverpopを加えたという形です(プレスリリース)。より多くの企業にSilverpopの利便性を知っていただく機会になればと考えています。