2008年にローンチしたBandcampは、アーティスト、ファン、レーベルの三者が利用できる音楽のためのパブリッシングプラットフォーム。アーティストは音楽作品を登録し、自分で値段をつけて販売することができる。価格は無料のものもあれば、「500円以上」といった値付けも可能。空欄に買い手が好きな金額を入力して支払うこともできる。
ファンは試聴して気に入ったら金額を支払う。支払ったあとはアプリを通じて、無制限のストリーミングにアクセスしたり、オプションとして高品質のダウンロードが可能になる。デジタル音源だけでなく、フィジカルのCDやTシャツを売る機能もある。
Bandcampはコマースプラットフォームとしてさまざまな機能がある。ファンが歌詞を検索するとき、歌詞サイトではなくBandcampを訪れるようなSEO(検索エンジン最適化)、ディスカウントコードの発行機能、統計ツールでは何がいつ購入されているか、検索キーワードなども見ることができる。
Bandcampの公式ブログの発表によると、Bandcampでファンが支払った金額は1億ドルを突破。1日あたり1万6000以上のレコード(販売される音楽アイテムの単位)が購入され、毎月350万ドルがアーティストに渡っている。
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