SEO対策にかかるコストを削減し、コンテンツを作ることに集中できる
オウンドメディア構築にあたり、企業が真っ先に直面する課題は、まず「認知度向上」と「コンテンツ制作」だろう。オウンドメディアを立ち上げた時には、多くのアクセスを期待するものの、現実としてなかなか伸びない状況が続くと、モチベーションも低下する。なぜ認知度が上がらないのか。最大の理由は、ターゲットにリーチできていないためだ。コンテンツが“刺さる”読者に届いていないので、オウンドメディアの存在や記事の内容がなかなか流布しない。では、どうすればリーチできるのか。
そこで、SEO対策によって認知度向上をねらおうとすると、SEOの知識を担当者自らが身につけるか、SEO専門コンサルタントによる対策をお願いすることになる。しかしはてなブログMediaには、はてなブログと同様にSEO最適化に向けたノウハウがあらかじめ搭載されているので、SEO対策にかけるコスト・工数を極力削減し、コンテンツを作ることに集中してオウンドメディアを運用できるという。また、はてなブログMediaは企業のドメイン直下に設置することができるため、企業ドメイン自体のSEO価値向上も期待できる。
はてなだからできる、コンテンツ制作支援の仕組み
さて、もう1つの課題である「コンテンツ制作」についてはどうか。オウンドメディアの制作や執筆は、一般社員が兼任するケースがほとんどだ。そのため記事を書く時間を捻出するのも困難であり、そもそも書くこと自体に慣れていない人も多い。そんな状態でオウンドメディアの放置が続けば、かえって自社評価を落としかねないリスクがある。
はてなブログMediaは、プラットフォームであるはてなブログに集う「はてなブロガー」と、自社に抱えるコンテンツ制作のプロである「編集部」という両輪で、この課題に対処。具体的には、はてなが仲介役となって、読み応えのある記事を書くブロガーを提案し、寄稿記事を書いてもらう。寄稿記事は、はてな編集部により編集されるため、より“読ませる”コンテンツへと昇華させる。
企業にとっては、優良ブロガーと確実にコンタクトでき、執筆・編集のプロの手によるコンテンツを掲載できるメリットがある。また、はてなブロガーにとっては、新たな書く場所を獲得できる他、はてなが適切な謝礼を支払ってくれることになる。高野氏は、「書き手であるはてなブロガーを支援しつつ、オウンドメディアの課題を解決したいと思います。ただブロガーさん、もっと言えば一記事ごとにしっかりと編集をつけて細かく相談をしながら制作しているため、かなり編集リソースを割いて対応しております。そのため現状はまだわずかな企業様としかご一緒できておりません。ただゆくゆくはこのお取り組みを拡大していきたいと思っております」と説明する。
実際、はてなブログMediaを活用した「リクナビNEXTジャーナル」では、人気はてなブロガーのkobeni氏が寄稿する「量産型ワーキングマザーでいこう」という記事が人気を博しているという。これは等身大のワーキングマザーの悩みや現状をユーモアあふれる文体でつづったエッセイで、「リクナビNEXTジャーナル」の読者層を広げることに貢献したらしい。