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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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フラクタが描く、ECサイト×ブランディングの未来(AD)

思想が伝わるウェブサイトを/人の心を動かすコンテンツで、ブランドの世界観を確立したremyの成功事例

飽きられないコンテンツ制作のポイントは“意外性”

 ちなみに、KPIは全く設定していないのだという。

 「商品が売れたら嬉しいし、売り上げを伸ばしたいのはもちろんですが、人が喜んでくれることを続けていたら、ファンも増え、結果として売り上げはついてくるはず。そう信じて、いまは具体的な数値目標を立てずに、商品を含めたコンテンツ作りに注力しています。実際、それを1年続けて、広告なしで売り上げも伸びてますしね。何よりも、remyによって料理の楽しさに気づいてもらったり、キッチンでの行動が変わったりしてくれたら嬉しいし、そういう人を1人でも多く増やしたい。そう簡単じゃないし、悩むときも多いですが、そういうときは、“今つくっているものを、自分が楽しいと思えるかどうか”を指標にしています。これは代理店時代の恩師から叩き込まれたことですが、つくっている本人が楽しくないと、世の中を喜ばせることなんてできないと思うので」(和田氏)

 週に1回発信しているメルマガ用コンテンツ以外は、更新頻度にもあまりこだわっていない。ただ、サイトがマンネリ化しないように、コンテンツは毎回少しずつ角度を変えるよう心がけている。そこで活用しているのがSNS。Facebook、LINE、インスタグラムと、人格・内容・写真のトーンとマナーをそのメディアにそれぞれ合わせたかたちで情報を発信。各メディアのユーザー特性に関する知見をためた上で、本体のサイトに反映している。

 「“予想を裏切り、期待に応える”って好きな言葉があるんですが、コンテンツをつくる際は、“意外性”を大切にしています。平野の明るいキャラの予想を裏切るかっこいいサイトづくりから始まり、ただのレシピ動画と見せかけて、調理する目元にカメラをつけた“目線動画”を配信したり、テレビ番組で平野がブロッコリーを倒してネットで炎上したときには、それを逆手にとって“倒れる・レシピコンテスト”を行ったり(笑)。あとは、自動応答でレシピを教えてくれるLINE@のアカウントや、食育とエンターテイメントを融合させた「Mrs.remyのタッチフード」というアプリも人気ですね。これはリリース直後に1万ダウンロードを突破し、大ヒットを記録しています。商品にしてもコンテンツにしても、人を驚かせるアイデアや、社会的な意義がないと、やる意味はないと思っています。何のアイデアも出なくて、2週間近く何の更新もしない週もあるんですけどね(笑)」(和田氏)

 「これからは、“料理家・平野レミのサイト”というイメージから一歩前進して、“幸せはキッチンから”という思想が自立できるようなプラットフォームをつくりたいと思っています。そこでまた、フラクタさんのご協力が必要。僕の中では、フラクタさんはサイトを一緒に制作する仲間。だから、ただの委託会社ではなくて、当社のIT部門という感じで、これからも二人三脚でやっていきたいです」(和田氏)

 「remyは、これからもどんどん新しいことをチャレンジしていくサイトだと思うので、当社としてもそれが実現できるように、フラクタ・ノードを超えた様々な開発を柔軟にしていこうと思っています。そこからビジネスがどんどん広がるようなものを提供していきたいですね」(坂野氏)

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター 出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/11/10 10:18 https://markezine.jp/article/detail/23282

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