商品・ブランド認知拡大に有効なリアルイベント
MarkeZine編集部(以下MZ):まず、「Ameba Meister FOOD&DRINK FAIR」というプロモーションイベントについて、どのようなものなのか、実施の経緯も含めて教えてください。
石田:当社ではテレビCMや雑誌掲載など、マス向けのプロモーションはいろいろ行っているものの、どうすればもっとオリジナルブランドである「ファミリーマートコレクション」の認知を拡大させられるか、新しい手法を模索していました。そんな中、サイバーエージェントさんから、「Ameba Meister FOOD&DRINK FAIR」のお話をいただきました。ブログやSNS上で影響力の高いAmebaの女性会員さんをリアルイベントに招待し、商品の理解を深めてもらうというものです。インフルエンサーの方は情報発信意欲が高く、また発信される情報は消費者に響くというのは常々感じていたため、一緒にやらせていただくことにしました。
山田:このイベントは各メーカーと強力な繋がりを持つファミリーマートさんと、イベント運営のノウハウを持ち、影響力の強いソーシャルインフルエンサーを抱えるAmebaがタッグを組んだことで実現したものです。イベントでは、ファミリーマートさんのファミリーマートコレクションをはじめ、各メーカーさんの商品やブランドストーリーを紹介していただきました。イベント後には、インフルエンサーたちがそれぞれのブログやSNSでレポートを行うため、商品の認知拡大、さらには記事を通じて商品に対する理解を深めることができます。セミナー形式のイベントですので、あえて商品の誕生背景や、素材のこだわり、トリビア等をじっくりと伝えていただきました。そうすることで、インフルエンサーの中で商品への親しみや共感が生まれやすくなります。そういった想いが反映されたブログやSNSは、一般の消費者の方々にも効果的に波及するんです。
野口:私どももブロガー向けにサンプリングを行った経験はあるものの、こういったWeb拡散を絡めたイベントは初めてでしたので、面白そうだなと思い、参加させていただきました。
継続的な波及効果を狙って
MZ:このプロモーションイベントで達成したかった目標や、期待していた効果とはどのようなものでしたか?
石田:当日招待した方々のうち、どれだけの人にレポートが書かれ、またその記事がどれだけ見られたかという一連の流れに対する期待は前提として、後々の広まりにも期待していました。ブログ記事というのはずっと残るので、そのブログのファン以外の例えばWeb上で検索してそのブログ記事に辿りついた消費者にも情報を届けることができますよね。また、今回のイベントを通じてファミリーマートコレクション全体に興味を持っていただけた方もいたようで、イベントで紹介した商品とは別のものを店頭でお買い上げいただき、ブログ等で紹介・拡散してくれていたインフルエンサーの方も見受けられました。
野口:商品自体は、テレビCMも打っているのですが、それだけでは届かない、より幅広い層の方々に広められないかと思っていました。リアルイベントですので、面と向かってダイレクトに訴求できるのも魅力だと感じました。