リアルイベントならではの工夫で来場者に強力に訴求
MZ:イベント当日の様子は、どのような感じだったのでしょうか?
山田:イベントといってもセミナー形式なので、パーティーのようなワイワイとした感じではなく、真面目な雰囲気でした。Amebaのインフルエンサーは知的好奇心が旺盛ですし、イベントの趣旨に興味を持って参加を希望された方たちなので、資料や商品を写真に撮ったりしながら、熱心にプレゼンを聞いていました。
石田:当社のプレゼンは、ファミリーマートコレクションの紹介だけでなく、よしもとクリエイティブ・エージェンシー様との取り組みである「Y'sキッチン」と絡めて、芸人さんに該当商品に絡めたレシピを紹介していただいたりしました。あべこうじさんやもう中学生さんに登場していただき、来場された方を楽しませて興味を持っていただくことができ、実際にファミリーマートコレクションの「ポテトサラダ」を使ってオシャレな朝食「エッグスラット」を作っていただきました。
山田:こちらがかなり盛り上がりましたね! 長時間のセミナーで、ずっと同じトーンの説明が続くと、聞いている方は飽きてしまうこともあります。芸人さんが登場したことで、その場が活性化しました。
野口:当社は3月と8月の2回参加したのですが、初回はどんな内容のプレゼンにするか悩みました。来場者向けにおもしろくやるべきか、真面目にしっかり説明すべきか。CMだと15秒しかないのでワンワードくらいの商品説明しかできないのですが、今回のようにある程度の時間がある場合は、起承転結が必要かななどといろいろ考えました。最終的には、おもしろさと真面目さのバランスをとってプレゼンさせていただきました。紹介したのは、キシリトールガムで、トクホ(特定保健用食品)であることなどを改めて説明しました。すると、後日ブログで、「キシリトールガムってトクホだったんだ!?」という記事もあがっていて、「CMだけでは伝わらない人もいるんだな」と、驚きました。
効果測定はボリュームだけではなく質も重要視して
MZ:では、イベント後の手応えとして、狙っていた成果は得られましたか?
山田:参加者の多くがAmebaの中でもアクセス数が多いインフルエンサーです。当日来場した方が最終的にブログ等に記事を書くかどうかは任意となりますが、結果的には多くの記事がアップされていました。記事のアップ率を増やすためには、インフルエンサーが情報発信したくなるようなイベントの設計が重要です。
石田:記事の質というものも大事ですが、紹介した商品をイベント後にもお買い上げいただくことだけでなく、「ファミリーマートコレクションが気になったので、他の商品も買ってみました」とか「Y'sキッチンのレシピを友達に教えよう」といった内容の記事も数多く見られましたので、狙い通りの成果が得られたと判断しています。
野口:すべてイベントの影響というわけではありませんが、おかげさまでイベント後からキシリトールガムの売れ行きがずっと調子いいんです。CM等とは違った表現力で強力に発信していただいたのが良かったようですね。やはりメーカーからではなく、お客様目線でインフルエンサーさんから情報発信されたのが良かったのではないでしょうか。それから、キュレーションメディアを活用し、イベント情報をまとめた記事広告も併せて実施したことで、波及効果が高まったように思います。