ブランド総合研究所は、2007年6月から11月までの半年間に携帯電話を「乗り換えた」ユーザー1,714人に満足度などをたずねる調査を実施した。
発表された資料によると、この半年間に乗り換えたユーザーが利用しているキャリアは、「au」45.9%、「ソフトバンク」38.5%、「NTTドコモ」15.6%。乗り換え前の比率は「NTTドコモ」44.5%、「au」19.0%、「ソフトバンク」21.3%であったことから、NTTドコモのシェアが大きく低下していることがわかる(いずれも、PHSやIP電話などへの乗り換えは含まない)。また、はじめて乗り換えた人は76.8%で、再乗り換えが22.8%となっており、以前に契約した携帯電話会社に戻っている「出戻りユーザー」も7.8%いることがわかった。
実際に乗り換えによって毎月の使用料金が安くなったかについては、56.4%が「安くなった」と答えた一方、「高くなった」と答えた人も18.7%。どのくらい料金がさがったかをたずねたところ、回答者平均で約1,000円ダウン。値下げ幅が最も大きかったのは、ソフトバンクの1,822円だった。このためか、乗り換えた人の満足度で最も高い評価を得たのは、ソフトバンクだった。
このようにユーザーから好評を得ている料金引き下げだが、まだまだ料金体系が複雑で理解しにくいと感じたり、手続きがめんどうだと感じる人も多いようだ。2008年は、さらに「わかりやすい料金体系」の提供に力を入れてほしいものだ。
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