ニートじゃなくて「息子のSP」と言ってください!
――島袋さんは5月からキリンに入社されましたが、それは普通に転職活動をされて?
島袋:ええ。20社くらい受けましたよ。半分はSNSを介して直接相談して、もう半分は転職エージェントにお願いしていました。
――その中からキリンを選ばれた理由は?
島袋:幸いなことに、退職したあと、様々な企業様からオファーをいただくことになり、正直なところ、かなり悩みました。前職は、全国19店舗の商業施設だったので、次は誰でも知っている全国区のナショナルブランドで自分の力を試したいというのはやっぱりありますね。キリンは会社としても組織としてもデジタルマーケティングで攻めの姿勢を取っていますし。それに、メンバーに知り合いも多かったので、その中に自分も入って働けるのはきっとワクワクするんじゃないかなと。

――緒方さんは5月末で退職されて、次はどちらへ?
緒方:まだ具体的には決まっていません(6月頭・取材時時点)。
――え、じゃあニートになるってことですか?
緒方:ニートではなく「息子のSP」と言ってください(笑)。4月から息子が保育園に入って、妻が仕事に復職したんですよ。だから、僕が息子の送り迎えとか、警護をしています。それから、シマさんと一緒で、SNSとエージェントを使って転職活動中です。

一番迷惑かけないやり方で転職を
――仕事を続けながら転職活動しようとは思わなかったんですか?
緒方:そこはすごく悩んだところです。一旦内示のまま異動してから転職活動するというのも、ありだとは思ったんですが、異動してきた管理職が数カ月で退職するとかそれはどうなんだろうと思い、辞表を出すという選択にしました。退職するにしても僕なりに一番迷惑かけないやり方でやりたかったんですよね。とはいえ、社内の色々な人に迷惑はかけたとは思います、もちろん。
島袋:僕もそう。辞めてから、次決めたから。そこら辺の思考回路も似ていて、自分が担うはずだったポジションが空いちゃうということは、誰かが代わりにそこに入るという意味で負荷はかけちゃうわけですね。それでも、会社に与えるダメージは最小限に留めたいなという思いはありました。