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COLUMN

パルコ島袋氏はキリンへ。東急ハンズ緒方氏はニートに!?デジタルマーケターの新天地にかける想い

「ネットとリアルを融合させる」ことを目標に

――緒方さんは、どういう方向に進みたいとかあるのでしょうか?

緒方:業種・業態はほとんど気にしていません。「ネットとリアルを融合させる」ことを目標に、突き進んでいけるところが良いですね。

島袋:そうそう。企業規模の大小や給料も意識しなかったな。

緒方:自分の中でのベクトルは決まっているので、視野広くいろんな企業の方に会って、焦らず、ピンとくるとこを見つけたいですね。

若い20代のマーケターのロールモデルになれば

――では、最後に定番の今後の展望をお聞かせください。

島袋:キリングループにはブランドの約束というものがあって、『「飲みもの」を進化させることで、「みんなの日常」をあたらしくしていく』というフレーズや、ブランドメッセージとして「Quality with Surprise」というワードがあるんですね。また、前職にも「訪れる人々を楽しませ、テナントを成功に導く、先見的、独創的、かつホスピタリティあふれる商業空間の創造」っていう素敵な経営理念があった。そういう理念のようなものって、日頃の業務に追われて忘れがちです。しかし、そういったものに共感し、それに基づいて、具体的な施策、アクションをしていけるって幸せなことだなって思うんですよ。デジタル施策に限らず、お客様とのどんなタッチポイントでもその想いを忘れず取り組んでいきたいと思います。だから、既存のドリンクを売るためにデジタルでどうするかというレベルの話じゃなくて、「蛇口からキリンのドリンクが出てくる」くらいのことに挑戦するつもりでいます。

 また、「デジタルマーケティングを実践する」以上に「マーケティングのデジタル化」にも取り組み、僕らのキャリアパスが、若い20代のマーケターのロールモデルになれば良いなとも思っています。前職でも積極的にデジタルマーケティングを企画・実行してきましたが、社内の主に部門長や経営層の理解には、やはり温度差を感じているところはありました。これは一事業会社だけの課題ではなく、企業の大小、業種業界問わずの課題だと思っています。

 所属している会社で自分のパフォーマンスが発揮できれば、それは、自身にとっても企業にとってもハッピーなことですし、もしも、その会社と自己のキャリアビジョンがマッチングしなかった場合でも、デジタルマーケティングのスキルは、現在の市場価値として高いものだと、今回の転職で感じることができました。社内外問わず、デジタルに強いマーケターが一丸となって成長していける環境を作っていければ良いですね。

緒方:「ネットとリアルの融合」と一口で言っても、やれることは無数にあります。今までは小売の領域だったのでオムニチャネルという文脈でしたが、他に行けば、他に新しくできることもあるでしょう。ネットとリアルを繋げていくことで、「これのお陰で便利になったね」という人を一人でも多く増やしていきたいです。

――島袋さんのキリンでの活躍にも、緒方さんの今後にもいろんな方が注目されていることでしょう。緒方さんの次が決まって落ち着いたら、またお話しを聞かせてください。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/06/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/24495

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