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水野貴明の“技術から学ぶ”アクセスログの読み方

RSSとアクセス解析の関係を読み解く(後編)


RSSリーダー以外のRSSへのアクセス

 最後に、これはちょっと余談になりますが、RSSへアクセスしてくる、RSSリーダー「以外」のアクセスについて紹介しておきます。

 RSSへアクセスしてくる、RSSリーダー以外のアクセスとして多いのが、ブログ検索のクローラーです。たとえば、Technoratiなど、ブログ検索専用の検索サイトもありますし、YahooやGoogle、Ask、gooと様々なサイトがブログ検索サービスを提供しています。これらの中には、RSSをデータソースとして利用しているものも多くあります。

 RSSへのアクセスを見ていると、これらのブログ検索エンジンのクローラーからのアクセスも多く見かけます。そしてこれらのクローラーも、ユーザーエージェント情報から判別することができます。

図.07 ブログ検索エンジンのクローラーの例
Technorati:Technoratibot/0.7
Ask.jp:Mozilla/4.0 (compatible; Ask.jp BlogCrawler/0.98; http://ask.jp/blghome.asp)
goo:gooblog/2.0 (http://help.goo.ne.jp/contact/)

 また、それ以外に、最近はブログの情報を収集し、それを解析して流行している話題やキーワードなどをチェックするサービスも数多く存在し、それらもRSSをソースとして利用するため、アクセスしてきます。たとえば、Kizasiなどがこれに当たります。

図.08 ブログ解析サービスのロボットの例
kizasibot/1.1
BlogRanking/RSS checker
BLOG360

 こうしたサービスは、それぞれのソースとなった記事へのリンクも表示してくれるものであるため、そのアクセスはありがたいものではありますが、RSSリーダーへのアクセスとは性格の異なるものですから、解析時には区別しておく必要があるでしょう。

まとめ

 今回は、RSSに注目し、そのアクセス解析の手法について解説してきました。RSSはウェブで配信される情報を「セマンティックに」、つまり機械的にデータの意味を解析可能な状態で、配信することができる技術です。RSS自体の仕組みは最近は大きな変化はありませんが、これからも情報配信の重要な手段の一つとして利用されていくでしょう。

 「RSSを登録して最新情報をチェックする」という具体的な行動は、まだあまり一般に広がっているとは言えませんが、たとえばmixiの外部ブログ(日記)の取り込みにRSSを利用している事に代表される「利用者が直接RSSという言葉に触れない」形で、より利用されていくでしょう。そしてそれに伴い、それを解析することも、今後もユーザー行動を調べる上で、重要な手段であり続けるのではないかと思います。

前編を読み直したい人はこちらへどうぞ!

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この記事の著者

水野 貴明 (ミズノタカアキ)

1973年東京生まれ。バイドゥ株式会社勤務の兼業テクニカルライター。学生のとき に父親が買ってきたパソコン(マイコン)と出会い、コンピュータとの付き合い を開始。大学は有機化学、大学院では分子生物学を学ぶも、就職で再びコンピュータの道を進むことになった。その後インターネットの普及により、様々な方に出会う機会を得て1999年より執筆活動を開始。 http://d.hatena.ne.jp/mizuno_takaaki/

 

著書
『アクセス解析でホームページの集客を極める本』 水野 貴明著、 ソーテック社、2005年3月 
『詳解RSS~RSSを利用したサービスの理論と実践』 水野 貴明著、ディー・アート、2005年8月

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/02/07 12:37 https://markezine.jp/article/detail/2466

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