カラフル・ボードは三菱食品と提携し、同社が提供するパーソナル人工知能「SENSY」を活用した食の人工知能プロジェクトを開始した。「SENSY」は、一人ひとり異なるパーソナルな感性を抽出する技術(パーソナル感性分析)を核として、自然言語処理、画像解析技術を組合せることで、これまでファッション分野にてサービス展開を進めてきた。この度、新たに味覚の分析に応用することで、食分野における事業展開を目指す。
味覚は(1)定量的に測定することが困難なこと、(2)同じ食品でも人によって味の感じ方が異なること、(3)「美味しい」の定義も人それぞれ異なること、等の理由から科学的なアプローチは困難とされている。そこで、SENSYが有するパーソナル感性分析のアプローチを味覚に応用することで、ユーザーレビュー(飲食後の感想)から一人ひとり異なる味覚をデジタル化して捉える技術を開発。これにより、個々人がまだ食したことのない食品であっても、味覚を予測して提案することが可能になる。
第一弾の取り組みとして、酒類におけるアプリケーションを開発。ユーザーは3つのワインを試飲し、それぞれのワインに対してどう感じたかをアプリケーションにインプットすることで、人工知能が作成され、事前に用意された複数のワインの中から一人ひとりの味覚に合わせた最適な1本がセレクトされる。この技術を活用し、今後、三菱食品と原料生産者、加工・製造業者、小売業者、生活者等に向け、様々なソリューションを提案していく。
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