広告主としてのみならず、支援側としても活用
また同社では、広告主向けに実に様々なソリューションを用意している。一例を挙げると、1,200万人いるネット会員の活用として「Netアンサー」と「アットユーネット」、ポイントサイト「永久不滅ドットコム」のサイトでの広告サービス展開を行っている。紙もしくはメールでの情報配信はもちろん、高いPV数を誇る同サイトでのバナー広告の出稿も可能だ。
そして、今後セゾンDMPを活用したターゲティング広告などを広告主に提供することも考えている。先述のオーソリデータでは、たとえばユーザーが今池袋で買い物している、ということがタイムリーにわかる。そのため、それに合わせてその場で近隣店舗の情報を配信することができるのだ。

「クレジットカードは不正利用のご心配をされる方もいらっしゃいますので、ご利用確認の意味も込めてお礼をプッシュ通知して、それと同時にそういった関連情報をご案内することで新たな消費を喚起できると考えています」(磯部氏)
カード会社ならではの多様な決済方法と連携して、ニュービジネスへ
最後にこれからの展望を聞いたところ、まずセゾンDMPを中心として、様々な外部企業ともデータ連携をし、ユーザーとのコミュニケーションのデジタル化や、コンテンツビジネスの展開を目指すという。
「最終的には、クレジットカード、プリペイドカード、デビットカードなど、様々な決済とつなげることで、新しいフィービジネスやファイナンスサービスをつくっていきたいですね」(磯部氏)
そのためにクレディセゾンは、新しい生体認証や、スマホ決済を考えているベンチャー企業に積極的に投資している。これらのサービスを拡充することも含め、今後より多様なサービスを展開していく予定だ。
