サイジニアは、顧客一人ひとりにパーソナライズしたレコメンデーションが印刷された紙媒体の効果を計測する手法について、特許を取得した。同手法を活用することで、広告効果の検証が難しかった紙媒体でも、ネット広告などと同様にデジタルマーケティングにおける広告効果の検証が可能になる。同社は今後、この手法をO2Oやオムニチャネルの領域で活用する。
同社では、パーソナライズしたレコメンデーションデータをチラシや明細書上に出力するサービス「デクワス.POD」を2014年より提供してきた。2015年にECサイトの行動履歴を分析して、人工知能技術により顧客ごとにパーソナライズされた情報を紙媒体に出力する技術・手法について、特許を取得している(上図橙色矢印)。
今回特許を取得したのは、パーソナライズチラシを生成する際、顧客ごとのチラシデータを特定の識別子とともに記憶しておき、後日その顧客がECサイトを再訪問して購入した際に、その識別子を照合し成果を計測することに関する発明。また、この発明には、照合結果を単にレポーティングに利用するだけでなく、人工知能技術により次回のレコメンデーション精度向上のために学習データに活かすまでの過程を含む(上図青色矢印)。
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