ARをテクノロジーという視点で捉えないことが重要
最後に野村氏は、ポケモンGOに用いられているARについて触れた。ARといわれると、ポケモンGOのように、カメラ上の画面に本来映るはずのないポケモンが出てくるなどを想像してしまう。しかし、同氏はARをより広義に捉えて利用することが重要だと語る。

「人が外に出て、それまで気づかなかった場所に新しい意味を付加するといったことが、広い意味でのARだと思います。ARの領域で何か取り組みを行う際は、テクノロジーという視点から離れて、世界とのつながり方や情報を置き方を考えることが重要です」(野村氏)
現在は、主にスマートフォンでの活用が進んでいるARだが、今後ウェアラブルデバイスなどの浸透が進むことでさらに発展していくという。そして、野村氏は自社の展望と来場者へのメッセージを次のように語り、同セッションを締めくくった。
「ナイアンティックとしては、モンスターボールを実際に手に持ってポケモンをゲットできるようにしたいと考えています。ARの未来は明るいと思っているので、皆さんもARで何ができるかを考えてみるのはいかがでしょうか」(野村氏)
