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ARには人を46億キロ歩かせる力がある~ポケモンGO開発者が語るARの影響力


 本記事では、「TechCrunch Tokyo 2016」にて行われたキーノートセッション「大ヒット! ポケモンGO誕生秘話と今後の展開」の模様をお届けする。セッション内では、ゲームアプリ「ポケモンGO」のゲームディレクターを務めるNiantic, Inc(以下、ナイアンティック)の野村達雄氏が開発の背景や同アプリをきっかけに多くの人が動いた事例を紹介した。

ポケモンGOに携わるきっかけはエイプリルフール企画

 2016年11月17日、最先端のスタートアップ企業や業界を刷新する可能性を秘めた技術を紹介するイベント「TechCrunch Tokyo 2016」にてキーノートセッション「大ヒット! ポケモンGO誕生秘話と今後の展開」が行われた。

 同セッションに登壇したのは、ナイアンティックにてゲームアプリ「ポケモンGO」のゲームディレクターを務める野村達雄氏。同アプリが生まれた背景やローンチ後に起きた様々な反響、「AR(拡張現実)」の未来について語られた。

Niantic, Inc. ポケモンGOゲームディレクター 野村達雄氏

 野村氏によれば、ポケモンGOが生まれたきっかけは2つあったという。それは、野村氏が「ポケモンチャレンジ」というプロジェクトに携わったこと、ナイアンティックが「Ingress」というゲームを開発したことだ。

 「ポケモンチャレンジ」は、Googleが2014年のエイプリルフール向けに企画したプロジェクト。同社が、Googleマップ上に現れるポケモンを捕まえるという採用試験を実施。対象のポケモンを全て捕まえるとポケモンマスターと役職の書かれた名刺が送られてくる。もちろん、エイプリルフールの企画なので、実際に採用されるわけではない。プロジェクトの紹介動画を見ると、ポケモンGOの世界観に近いものを感じる。

 このプロジェクトに携わっていたのが、当時Googleマップのエンジニアとして働いていた野村氏だった。

人を外に連れ出すきっかけ作った「Ingress」

 もう1つのきっかけとなる「Ingress」は、Googleの社内スタートアップから始まったナイアンティックが制作したゲームアプリ。同アプリ内では2チームにわかれ、ポータルと呼ばれる実世界にある観光名所や面白い看板などにプレイヤーが足を運び、陣取り合戦を繰り広げていく。

 ナイアンティックのCEOジョン・ハンケ氏は、Google Earthの立ち上げなどに携わった後「adventures on foot with others」、人を外に連れ出すということをミッションステートメントとして同社を立ち上げた。

 「ジョンは、外に出て新たな発見や冒険ができ、他人とのコミュニケーションのきっかけになるサービスを提供するため、ナイアンティックを立ち上げました。Ingressというゲームを開発したのも、ゲームが人を外に連れ出す上で有効だと考えたからです」(野村氏)

 そして、Ingressをローンチし運営していく中で、先述の「ポケモンチャレンジ」のことを知ったジョン氏は、野村氏に「この2つがコラボレーションしたら面白いのではないか」と声をかけたという。

 野村氏はこれに賛同し、ナイアンティックとともにポケモン社に対しIngressの説明をしに行った。すると、同社CEOの石原氏は夢中になって同アプリで遊んだという。その体験が影響し、「ポケモンと組み合わせたら面白いことになる、という共通認識が得られた」と野村氏は語る。

 その後、野村氏はGoogleからナイアンティックのゲームディレクターとして正式にジョインし、ポケモンGOを開発するに至った。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/12/13 17:00 https://markezine.jp/article/detail/25685

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