近畿大学は、AIを活用した学生と本のマッチングサービスの提供を開始した。同サービスは、エイド・ディーシーシーが開発。今年4月に開設した近畿大学の新たな学術拠点「ACADEMIC THEATER(アカデミック・シアター)」の公式ホームページで、6月26日より公開されている。
「ACADEMIC THEATER」の中心施設である図書館「BIBLIOTHEATER」は、編集工学研究所所長・松岡正剛氏の監修によって、マンガ約2万2千冊を含む約7万冊の本を配架している。これらの本を学生に活用してもらう目的で、今回のサービス提供に至った。
同サービスは、AIがTwitterもしくはFacebookの投稿内容から学生の性格を分析し、その学生が潜在的に最も興味のある本を紹介するというもの。性格の分析は心理学のビッグファイブ理論に基づいて、開放性・誠実性・外向性・調和性・神経症傾向の5つに関連する言葉を抽出し、スコア化することで行われる。またAIは、BIBLIOTHEATERに配架している7万冊の本についても、書評を分析して5項目をスコア化。その人の特性分布値と最も近い本をお薦めの本として抽出する。
近畿大学は、同サービスを通して学生と本の偶発的な出会いを創出することで、本離れが進むと言われる学生に読書のきっかけを提供していく。
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