マイクロマーケティングの必要性と消費行動の多様化
女性を年代や属性だけでカテゴライズできなくなった今の時代、マイクロマーケティングの必要性が増している中で、ターゲットをどのように選定するかが大きな課題となっています。
また、ECの普及により消費行動が多様化するとともに、口コミサイトやSNSユーザーの増加により購買決定プロセスも同じく多様化が進んでいます。このような背景を踏まえトレンダーズでは、“消費行動”にフォーカスして男女を16分類にクラスタリングする「トレンダーズマイクロマーケティングパネル(以下、トレンダーズMMP)」の運用を開始しました。
トレンダーズMMPとは、20代から40代の男女10万人に対して行った調査データに基づき16分類にクラスタリングし、企業のマーケティング活動におけるターゲット分析やターゲットインサイトに刺さるコミュニケーション設計といったマイクロマーケティング全般に活用するためのパネルです。
クラスタリングの軸としたのは「飲料」「お酒」「加工食品」「生鮮食品」など17の商材カテゴリ別の、商品購入にあたっての「比較検討度合い」と「購入場所」。そこにライフスタイルの価値観を掛け合わせ、男性7分類、女性9分類のクラスタを作成しました。
調査ではさらに、メディアやSNSの利用状況、フォローしている有名人、購入の決め手となる要素、興味関心カテゴリなども聞くことで、それぞれのクラスタの情報収集ツールやインサイトの把握も可能となりました。
店頭とECを使い分けるマルチチャネル消費
今回は、そのトレンダーズMMPで分類した女性の9つのクラスタを紹介します。まず、EC利用率が高く、店頭とECを使い分ける「マルチチャネル消費」に分類されるのが、「スマートライフクラスタ」「マイウェイクラスタ」「クールギーククラスタ」です。
同じマルチチャネル消費でも、「スマートライフクラスタ」はどの商材を購入する際も入念に比較検討を行っているのに対し、「マイウェイクラスタ」はビューティーなど自身のこだわりがある領域のみ比較検討を行っています。一方で「クールギーククラスタ」は比較検討をほとんど行わず、効率重視で消費を行っています。「スマートライフクラスタ」は全クラスタで最も情報感度が高く、情報収集・発信意欲にあふれるトレンドセッターです。