楽天は、12月14日の取締役会において、携帯キャリアへの新規事業参入を決定した。
同社は、第4世代携帯電話システム(4G)用周波数における総務省の割当受付開始後に、その申請を行う。同省から申請が受理された場合、同社グループは、移動体通信事業(以下、MNO市場)を新たに開始することになる。
「楽天市場」の取扱高は、モバイル端末経由が6割超を占めており、同社サービスにおけるモバイル経由の取扱高は増加傾向にある。これを受けて同社は、今後のサービス拡充および新規展開を考える上で、モバイル端末はユーザーとの重要なタッチポイントであると考え、今回の取り組みに至った。
仮に同社グループが上記周波数の割当を受けた場合、現在のMNO市場を競争的にすることで、その効率性を高め、利用しやすい携帯電話料金の実現を目指す。また、同社の顧客基盤や「楽天スーパーポイント」、「楽天モバイル」を展開するMVNO事業(Mobile Virtual Network Operator/仮想移動体通信事業)で培ったモバイル通信事業のノウハウを組み合わせることで、ECやストリーミングサービス、動画広告などのリッチコンテンツに加え、新たな決済手段などを提供していく。
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