ターゲティングの全体像と広告配信設計
前回記事では、顧客行動の違いと広告手法の違いについて解説しました。広告の実施目的と広告媒体の特性を理解した上で生活者(顧客)にどのようなメッセージを届けるべきか。具体的に、マーケティング施策のアクションに結びつきそうなユーザーのセグメント条件を抽出し、顧客となるターゲットを明確にすることが必要です。
今回は、前回までの内容を踏まえてターゲティングの全体像を理解するため「セグメント条件の抽出」「ターゲティング設定と広告配信設計の詳細」「広告品質に関わる問題とリスク対策」「ターゲティング設定後の基本運用とチューニング」という4つのポイントについて解説します。
セグメント条件の抽出
自社の商品やサービスに関して、費用対効果の高く顧客対象となるユーザーを絞り込みするには、データを基にグループ分けしセグメント条件を抽出する方法があります。
データとは「性別」「年齢」「職業」などのデモグラフィックなデータ、ユーザーの「興味関心」などのサイコグラフィックなデータ、実際にユーザーが訪問した「サイト内のページ階層」や「来訪期間」「来訪頻度」などを指します。