スペインに本社を置くSocial CoinとNTTデータは、ソーシャルメディアを始めとしたデジタル上の市民の声をAIで解析し、市民が潜在的にその地域・コミュニティーに対して抱えている意識や感情を理解するソリューションを開発することに合意した。
同協業では、Social CoinのAIを活用した独自クラスタリング技術、NTTデータが保有する全世界のTwitterデータおよび言語解析技術を掛け合わせた、自治体、地域ビジネスに取り組む企業向けの地域理解ソリューションを開発する予定だ。
具体的には、SNSやブログ、デジタルコミュニティ上に投稿された大量データの中から、その都市やコミュニティーに関する投稿を選別。その中から重要な課題の候補を導き出すことで、自治体や企業は都市・地域における実際の市民の声を容易に把握することが可能になる。
また、2社で同取り組みを加速する推進母体として、3月に「地域課題発見ラボ」を立ち上げ、日本、スペインおよび世界の都市間比較を行う。これにより、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」に関連付けた地域課題に関する知見を深め、地方創生などの地域活性につなげる材料を提供する。
今後両社は、2018年度中に国内10クライアント、海外20クライアントの分析コンサルティングの受注を目指す。
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