コラボスとイデア・レコードは、ワタミが運営する飲食チェーンの予約受付業務において、DMPの実証実験を実施することで合意した。2018年10月下旬からテスト運用を開始する予定だ。
近年のインターネット環境の変化やSNSの台頭にともない、企業はWebサイト、SNS、コールセンターなど、複数のコンタクトチャネルで消費者に対応している。しかし各チャネルで収集される顧客情報は、データ形式が異なることや、データが一元管理されていないことなどから、すべての情報を総合的に分析し、売り上げやサービス品質等の向上のために活用することが困難だった。
今回の実験は、こうした状況の改善を目的に、ワタミが展開する飲食チェーンの予約受付業務において行われる。
具体的には、コールセンターで収集される顧客属性などの顧客情報(オフラインデータ)と、店舗予約用Webサイトで収集される利用予定日などの予約情報(オンラインデータ)を、イデア・レコードの予約管理システム「お席トットくん」に集約。コラボスが試験運用を行う「コラボスDMP(仮称)」を用いて、サードパーティーデータと共に統合・分析する。その結果を基に、潜在顧客に対するネット広告配信や既存顧客へのアンケートといった、マーケティング施策の実施と効果測定を行う。
コラボスはこの実験を踏まえ、コールセンターで保有するデータとWeb上のデータを融合させることにより、企業のマーケティング活動における広告価値や、顧客満足度の向上に貢献するDMPの開発・提供を目指す。
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