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ソーシャルメディア その進化と活用

デジタルでも「夢と魔法の世界」を届けられるか――ウォルト・ディズニーとLINEの挑戦


 ウォルト・ディズニー・ジャパンとLINEは、今年8月、LINE公式アカウントを利用した月額サービス「Disney × LINE」の提供を開始した。“夢と魔法の世界”という顧客体験を、映画やテレビ、テーマパークなど様々な場で提供するウォルト・ディズニーは、どのような意図で「Disney × LINE」の提供に至ったのか? “夢と魔法の世界”をデジタルで提供するために、重視した点は? ウォルト・ディズニー・ジャパンのメディア事業部でマーケティングに従事している林氏と、LINEで1 to 1ビジネス事業部の副部長を務める川野辺氏に話をうかがった。

【Disney × LINEとは】

LINE公式アカウント「LINEファンアカウント」を活用した、ディズニーファン向けの月額/年額会員サービス。LINEとして、定額の公式アカウントサービスを提供するのは初めてである。有料の会員になると、様々な特典を受けることができる。なお、アカウントの友だち登録自体は無料。

LINEに新しく設置された1 to 1ビジネス部門

――はじめに、林さんから自己紹介をお願いできますか?

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 ディレクター メディア/モバイル 林太郎氏
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社  メディア/メディアサービス マーケティング ディレクター 林太郎氏

林:ウォルト・ディズニー・ジャパンは、映画や商品の企画販売をはじめ、様々な事業を日本国内で展開しています。その中で、私はメディアという部門にて、スマートフォンを中心としたモバイル関連ビジネスと、テレビ放送事業に関わるマーケティングを統括しています。

――ありがとうございます。では次に川野辺さん、自己紹介をお願いします。

川野辺:私は、LINEで10月に新設された1 to 1ビジネス事業部の副事業部長を務めています。この部門では、専門家とコンテンツ、ユーザーをつなげるマッチングプラットフォームの形成を目指しておりまして、私は様々なコンテンツやプラットフォームの立ち上げを行っています。

――もう少し詳しく、1 to 1ビジネス事業部を立ち上げた狙いをお話いただけますか?

川野辺:この事業では最終的に、専門家やコンテンツを通して、ユーザーの悩みを解決したり、欲しいものを最適な形・タイミングで届けたりすることを目標にしています。手段としては、主に公式アカウントを使い、ユーザーへ情報を届けています。

ディズニーが掲げるブランドプロミス

――ディズニーは、様々な手段でディズニーの「夢と魔法の世界」を提供されていますが、顧客体験の創造および提供に関して、定められているミッションはありますか?

林:「ハートのこもった特別なエンターテインメントをお届けします」。これがディズニーのブランドプロミスです。この約束を果たしていくことで、ゲストとの関係性を築いています。

――そのために、メディア部門で目標とされていることはなんですか?

林:ブランドプロミス自体は、すでに色々なリアルの世界で展開しています。メディア事業部のミッションは、これからどんどん広がり変化していくデジタルの世界においても、同じ品質でこのお約束を果たしていくことです。

 過去、メディア環境には大きな変化がありました。ガラケーからモバイルインターネット、スマートフォンへの変遷をはじめ、光回線、ケーブルテレビ、BSなどの普及に合わせ、その時々に適したパートナー企業様と協業・コラボレーションし、様々なコンテンツを提供しています。たとえばガラケーの時代は、絵文字や待ち受けをダウンロードできる月額のサービスを全キャリア様と展開していました。

――ディズニーの世界観を守るために、パートナーの選定は大切なポイントだと思いますが、どのようなことを意識されていますか?

林:その時々に応じてパートナー企業様は変わりますが、やはりできるだけ多くのゲストにコンテンツをお楽しみいただきたいと思っていますので、リーチの面で協力いただけることが重要です。また、高い品質でコンテンツをお届けできるという点も大切ですね。そういった意味で、LINEさんとの取り組みは、非常に理にかなっていると思います。

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/03 15:24 https://markezine.jp/article/detail/29600

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