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BtoBは地味な世界? 輝くマーケターたちに聞いたBtoBマーケティングの魅力

5,000人弱が来場する「Cybozu Days」/担当マーケターが語ったBtoBマーケの楽しさとは


 本連載では、「閉鎖的」「情報があまり得られない」と思われがちなBtoBマーケティングの魅力を、業界内で活躍するマーケターへのインタビューを通して紹介します。今回お話を伺ったのは、サイボウズの鈴木亜希子氏。毎年開催する自社イベント「Cybozu Days」やコミュニティマーケティング、BtoBマーケティングの「楽しさ」について伺ってきました。

イベントを中心に製品を訴求

サイボウズ株式会社 ビジネスマーケティング本部
マーケティングコミュニケーション部 プロモーションディレクター
鈴木亜希子氏

――はじめに、鈴木さんのキャリアパスについて伺えますか?

鈴木:新卒でサイボウズの販売代理店に入社しました。5,000人ほどの規模の会社で、そこではサイボウズの製品をどう企業の方々に使ってもらうかを考えるようなお仕事をしていました。実は、前職の会社にいたのはわずか2年半ほどで、すぐにサイボウズに転職しました。まるで研修で前職にいたようですね(笑)。

――現在では、御社のマーケティングにおいてどの領域をご担当されていますか?

鈴木:ここ3年は、イベントにフォーカスした業務を担当しています。ただ、それ以外にも自社のエントランススペースの空間デザインにも携わったりと、BtoBマーケティング領域以外のことでも、興味があればやっていたりします。

 サイボウズのマーケティングチームは20~30名で構成されています。その中で、Webやカタログの制作物を担当する人や、MA(マーケティングオートメーション)を使ってリード育成を行う人、さらにはコーポレートブランディングに従事する人などもいます。

――イベントでは具体的にどういったことをされているのでしょうか?

鈴木:「Cybozu Days(サイボウズ デイズ)」という自社イベントをはじめとした企業向けイベントの企画・運営に携わっています。入場者が500人以上となる規模のイベントは年間に約5回、展示会への出展は、およそ2回ほど行っています。特に「Cybozu Days」には近年注力していて、11月初旬に開催した東京での同イベントには、約4,800名の方にお越しいただきました。

――すごい規模ですね。こうした自社イベントの開催は、新規獲得を目的にされているのでしょうか?

鈴木:サイボウズの提供するクラウドサービス「kintone」がリリースされたのが7年前のこと。このタイミングに合わせて、当初は新規獲得を目的にイベントを開催していました。ただ、クラウドサービスは導入して終わりではなく、実際に効果を感じて使い続けていただかなければいけません。そのため、現在では既存のユーザー企業向けにも製品の活用法などを紹介するセッションを用意しています。

協力会社とワンチームでイベントのPDCAを回す

――BtoB企業のマーケティングだからこそ感じる悩みなどはありますか?

鈴木:実は、サイボウズはあまりBtoB企業っぽくないんですよね。基本的に、プロジェクト運営は一人で行うため、ステークホルダーがほぼいません。その分リソースの面で戦いがありますが、BtoB領域でよく耳にするマーケティング部門と営業部門の軋轢などは感じません。実は、今営業部門の役員を務めている者が元々マーケティングチームの一員なんです。そのおかげもあってか、基本的には同じ感覚を持ってマーケティングに関わるプロジェクトを進めることができています。

 とは言っても、当然一人ではイベント運営を担いきれません。そのため、外部の協力会社さんと手を組みます。協力会社さんと一口に言っても、様々な分野や得意不得意がありますので、イベントに関するタスクを適材適所で分担しながら進めています。「この部分はA社とB社の組み合わせ、逆にこの部分はA社とC社の組み合わせ」といったように、複数の会社の組み合わせで分担しています。

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この記事の著者

富安 純人(編集部)(トミヤス スミト)

MarkeZine編集部
上智大学ポルトガル語学科卒業後、新卒で翔泳社に入社。プライベートではサッカーブログを運営し、週末は寝る間も惜しんでサッカーを観る欧州サッカーオタク。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/19 11:59 https://markezine.jp/article/detail/29770

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