Hitwiseが米国のQ&Aサイト人気を示すデータとして紹介している2006年2月と2008年2月の訪問者数比較を見ると、Q&Aサイトの訪問者数は全体で889%も増加。まずは、米国のQ&Aサイト市場シェアから見てみよう。
Q&Aサイトの米国市場シェアトップ5
1位 Yahoo! Answers(answers.yahoo.com) 74.05%(94.25%)
2位 WikiAnswers(wiki.answers.com) 18.35%(-)
3位 Answerbag(www.answerbag.com) 4.51%(2.46%)
4位 Ask MetaFilter(ask.metafilter.com) 1.80%(1.88%)
5位 Askville(www.askville.com) 0.85%(0.20%)
※パーセンテージは2008年のシェア、カッコ内は2007年のシェア
これは、今年と昨年の同時期の1週間(2008年3月9日~3月15日と2007年3月11日~3月17日)を比較したもの。この期間のQ&Aサイト全体の訪問者は2008年は前年より118%増加している。そのうち最も多くの人が訪れたのはYahoo! Answersで、そのシェアは全体の74.05%に達しており、WikiAnswersが18.35%、Answerbagが42%でそれに続いている。
米国のQ&Aサイトのトップ5を訪問した人のうち女性は52%で、年代別で見ると25~34歳が21%、35~44歳が24%。また、Q&Aサイトのトップ5の平均訪問時間は、前年の同時期に比べると44%増加。1位のYahoo! Answersでは平均9分9秒となっており、2位のWikiAnswersの4分17秒に2倍以上の大差をつけている。リピート率では、Yahoo! Answersが49%。WikiAnswersが24%、Answerbagが13%。一方2007年11月にオープンしたばかりのAskvilleは93%が新規訪問者となっている。
米国のQ&AサイトはFAQのデータベースから発展したものなどさまざまだが、今回トップ5にランクインしたAsk MetaFilterは最も古いもののひとつ。30ほどしたブログが存在しなかった1999年に、Matthew Haughey氏が開発したブログコミュニティであるMetaFilterは、質問を投稿すると誰かが答えてくれるAsk MetaFilterを始めて発展。WikiAnswersは2002年にFAQサイトとしてスタートし、2004年にWikiシステムを導入。2006年にAnswers Corporation(旧Gurunet)によって買収され、現在に至る。Answerbagは2003年に設立、そしてAskvillは、2007年11月にAmazon.comがオープンしたばかりのQ&Aサイトだ。
こうしたQ&Aサイトの利用者急増について、HitwiseのリサーチディレクターHeather Dougherty氏は「専門家や熱心な情報通のコミュニティを横断して、知識の共有を促進するQ&Aサイトにアドバイスを求めるネットユーザーは増加している。ネットユーザー自ら情報を発信することができるメディアが人気を獲得したことによって、同じ質問をした誰かによって成長し、回答を蓄積した情報源から答えを見つけ出すソーシャルナレッジが確立した」と述べている。
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