世界で最も優れたデジタル体験の実現
「世界で最も優れたデジタル体験を実現するユニバーサルプラットフォームを提供する」をビジョンに掲げるAcquiaは、オープンソースCMS「Drupal」を軸にAcquiaプラットフォームを形成し、各外部サービスと連携することで独自のソリューションを提供してきた。
「2007年の創業以来急成長を遂げている当社は、エンタープライズCMSとしては世界ナンバー1の規模を誇ります。全世界のトラフィック上位Webサイト100万件のうち、実に68%をDrupalが占めています」(上田氏)
オープンソースCMS「Drupal」を軸にするAcquiaプラットフォームの最大の魅力は、セキュリティと拡張性の両方を兼ね備えていること。GEやジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手企業や、ホワイトハウス、オーストラリア政府などの官公庁が導入していることからも、そのセキュリティレベルの高さが伝わってくる。また、オープンソースの100%クラウドネイティブなソリューションだからこそ、コミュニティによるイノベーションが起きるスピードも速い。
ウェブからリアル店舗まで、すべての顧客接点を一括管理
また、Acquiaプラットフォームの特徴を表す言葉の1つが「ヘッドレス」だ。日本だとまだ耳なじみが薄い言葉だが、今後多くの企業にとって重要なキーワードとなる。では、ヘッドレスとは一体何なのか。
あらゆるデバイスが普及した今、消費者とコンテンツが出会う接点はかつてないレベルで多様化している。Webサイトやモバイルアプリに加え、デジタルサイネージ、スマートウォッチ、ホームデバイス、AR/VRなど、顧客接点となるチャネルが増え、企業はそれぞれに適したコンテンツを発信しなければいけない。
一般的には、デバイスごとに管理ツールを導入するのが当然だと思うだろう。そこに今、デバイスに関係なく、全コンテンツを一元管理、配信できるCMSが台頭している。それが「ヘッドレス」CMSだ。
「ヘッドレス」とは「フロントエンドを持たない」という意味だ。ヘッドレスCMSはコンテンツを作成・管理し、APIで配信する。つまり、開発者は各デバイスに合わせて簡単に最適化したコンテンツを配信できるというわけだ。AR/VRやスマートウォッチ、スマートスピーカーなど、配信先のデバイスは何でも良い。従来のCMSとは思想レベルで異なると言える。まだプレーヤーの少ないヘッドレスCMS市場において、Acquiaは多数の実績を持つ。
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Tesla、Vodafone、Warner Music、NASDAQの導入事例
Acquiaを導入している企業は、実際どのように利用しているのか。電気自動車と関連商品の開発・製造・販売を行うTeslaは、導入により試乗から購入までのコンテンツ体験を向上。車載ディスプレイの表示コンテンツもDrupalで管理する。
イギリスに本社を置く携帯電話事業会社Vodafoneは、店内ディスプレイやインストア体験向上にDrupalとAcquiaクラウドを活用。店内体験をモバイル端末で提供可能にするなど、リアルとオンラインのシームレスな体験を構築した。
Acquiaが選ばれる理由は、ヘッドレスCMSだけではない。複数のサイトを1ソースで管理できる技術的な強みもある。たとえば、アメリカのレコード会社Warner Musicは、10レーベルで300を超えるサイトをDrupalとAcquiaクラウドで構築。すべて1ソースで管理しているが、もちろんサイトごとにデザインは変えている。
世界最大のベンチャー向け電子株式市場であるNASDAQは、自社が保有する株主・投資家向けにIRコンテンツを配信する3,800サイトをAcquiaプラットフォームのSite Factoryで一元管理している。数百、数千単位のWebサイトを1つのソースで管理でき、しかもUIは各サイトで変更できるというわけだ。
日本企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する
エンタープライズCMS市場で圧倒的な強みを持つAcquiaは、2018年から本格的に日本進出を狙う。今やほとんどの企業がCMSを導入しているが、どのような戦略で切り込んでいくのか。
「我々は、今のメジャーなCMSはこれからの時代には対応できないと感じています。日本企業から既に多くの引き合いが来ており、デジタルトランスフォーメーションへのニーズが非常に高く、Acquiaはその実現を強力に支援できます」(上田氏)
多くの企業は様々なチャネルに対し、適切なコンテンツを配信しなければいけないと気づいているものの、実施しきれていないのが現状だろう。DrupalとAcquiaプラットフォームを活用すれば、モバイルアプリ、SNS、デジタルサイネージ、会話型インターフェイスなど、様々なチャネルに対し、一元的にコンテンツを配信できる。
アクイアジャパンを設立するにあたり、日本ならではのアプローチも行ったという。
「日本に来たからには日本の声を聞けと、マネジメントチームに強く伝えました。日本特有の要件を聞き、プロダクトチームに渡して即反映するという作業を繰り返しています。プロダクトだけでなく周辺ドキュメントも日本語化させるなど、ローカライズを徹底しています」(Gibbs氏)
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企業がCMS利用する際に陥りがちな2つの課題
Acquiaは、CMSを利用する日本企業が陥りがちな2つの課題に対するソリューションを用意しているという。1つは「ベンダーロックイン」だ。
「100%クラウドサービスなので、非常にリプレイスがしやすい点もメリットでしょう。契約してから早くて一週間ほどで導入できます。加えてパーソナライズやDAMも提供できます。旧来のCMSにありがちなベンダーロックインももちろんありません」(Gibbs氏)
ベンダーロックインに悩まされている事業者は多いのではないだろうか。同じCMSを使い続けると、システムやデザインが陳腐化してしまう。アップデートするには別で費用がかかってしまうが、乗り換えしようとするとさらに膨大な費用と時間が必要となる。Drupalの場合、年に2回機能アップデートを行うので常に時代に即したCMSであるうえ、ベンダーロックインももちろんない。
企業が抱えがちな典型的な課題としてもう1点挙げられるのが、「ブランドの一貫性」に関するものだ。
「企業にとって、もはや『ブランド』は生命線です。どのチャネルでもブランドとしての一貫性を維持しなければいけません。しかし、グローバル展開しているとなかなか難しいのが実情です。世界で45サイトを保有しているとある日本企業を例に挙げてみましょう。各国のサイトを調査すると、ロゴの大きさが違ったり、色味が違ったりなど、ブランド的に一貫性のない部分が148ヵ所も見つかりました。特に日本企業の場合、このような状態に陥っているケースが非常に多いんです。当社の場合、1ソースですべてのWebサイトを構築できるので、全サイトの仕様を簡単に統一できます」(Gibbs氏)
国別にWebサイトを構築する際、現地の制作会社に依頼する場合もあるだろう。自社のコーポレートアイデンティティを十分伝達できないまま進行してしまうと、ブランド的に一貫性のないWebサイトがいくつも生まれてしまうというわけだ。先述した通り、Acquiaの場合は複数のWebサイトを1ソースで管理できるため、ブランドの一貫性を損なうことはない。
日本企業は、よりオープンソースの恩恵を受けるべき
Gibbs氏は、「日本市場には大きな可能性がある」と話す。
「日本には非常に多くの小売り、製造業、製薬企業が本社を置いており、巨大なマーケットが存在しています。我々のサービスはオープンソースゆえ、ローコストでスピーディに最適なソリューションを提供できます。FacebookもGoogleもTwitterも、世界をリードするテクノロジー企業のバックエンドはほとんどがオープンソース。オープンソースのイノベーションが日本のマーケットにさらなる果実をもたらすでしょう」(Gibbs氏)
今や、デジタルマーケティングはWeb上のみで完結するものではなくなった。オンライン・オフライン問わず無数にチャネルが増え続け、クロスオーバーするなかで、統合的な顧客体験の設計が求められる。Acquiaは、オープンソースCMSとプラットフォームを通じて企業のマーケティング活動を柔軟にサポートする。
「外資系で日本でも展開する企業、日本に本社を置くグローバル企業、日本のみで展開する日本企業、すべての業態に対して私たちは貢献できます。チャネルを横断した顧客体験の最適化は、どんな企業でも取り組まなければいけません。私たちはAcquia プラットフォームを通じて強力に支援していきます」(Gibbs氏)
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