RTB Houseは、2018年5月に開設したリサーチ部門「AIマーケティングラボ」において開発されたマーテックイノベーションの初期テストを開始する。
初期テストは、同社の提携企業の一部において、2019年の第1四半期から試験的に開始され、2019年中に提携企業に提供される見通し。またこれらのイノベーションは、ディープラーニングに基づいた同社のリターゲティング広告テクノロジーと統合される予定だ。
今回開発されたのは、次の3つ。1つ目の「ソーシャルバナー」は、顧客ごとにカスタマイズされた広告を表示することで、UXと商品レコメンドを向上させる機能だ。ゲーミフィケーション機能の採用により、バナー上の商品に対し、顧客が「いいね!」することが可能に。また、情報提供に事前同意を得た顧客からのフィードバックに基づき、お気に入りの商品として選択されたものに関連性の高い商品が、おすすめとして表示されるようになる。顧客によって提供されたソーシャルバナーの情報は、UXの向上と商品レコメンド全般の精度向上のために、抽象化された情報として扱われ、パーソナライズ化とパフォーマンスを強化する。
次に「RTB House スニペット」は、ブランドガイドラインに沿ったクリエイティブの作成を可能にし、パーソナライズ化されたコンテンツにも対応。様々なオンラインチャネルの広告キャンペーンで、クリエイティブを使用できる。これにより、トラフィックの効率的な獲得や一貫性のあるブランドキャンペーンの運用、ターゲット層に関するインサイトの発見が期待される。
さらに「レコメンドフル・ページ」では、顧客の過去の行動と嗜好に基づき、顧客それぞれの好みに沿った商品一覧を表示。商品ページへリダイレクトされる前に、専用のランディングページでおすすめ商品を紹介できる。カスタマイズされた「レコメンドフル・ページ」では、顧客の好みに合った商品が厳選して表示されるため、顧客の目に留まり、行動を促しやすくなる。加えて、キャンペーンをランディングページの来訪者に表示することにより、商品のクリックを促す。
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