クロス・マーケティングは、2019年1月より、BIツール「Tableau(タブロー)」を活用した「BI Cross(ビーアイクロス)」によるデータ統合分析サポートサービスの提供を開始した。
同サービスでは、「Tableau」を活用したデータ分析およびそれに必要なデータの前処理を行う「BI Cross」によって、案件ごとの納品物から分析基盤構築のためのコンサルティング業務まで、包括的な支援を行う。これによって、定点調査のレポーティングコストの削減やデータ統合分析による意思決定プロセスの効率化が見込める。
同サービスではまた、従来のアンケートデータの納品プランに「Tableau」をはじめとするBIツール取り込み形式のオプションを追加。その他、社内での活用方法に合わせたダッシュボードのカスタム開発にも対応している。
クロス・マーケティングは、これらを従来の調査と同様のデータ加工・集計・レポーティングのフローに統合することで、新しいデータマーケティング支援事業を目指していく。
以下は、同サービスの概要だ。
1.定点調査の「Tableau」データ変換/ダッシュボード開発
定点調査結果をダッシュボード化し、時系列比較による傾向把握や性年代別・関与度別の特徴分析を効率的に実施。従来では、ローデータ納品後に集計・レポーティングの工数が発生していたが、初期のダッシュボード開発以降は、アンケート終了後に即時ダッシュボード上で変化の傾向を把握することが可能になる。
これによって、集計やグラフ作成にかかる時間を削減し、データの読み取りや次のマーケティング施策の立案に注力することができる。
2.アンケートデータを含む複数データの統合
社内で既に「tableau」を活用し、データ分析環境を構築している企業向けの支援サービス。たとえば、購買ログとテストマーケティングの結果を分析して商品の販売予測を行っている場合、コンセプトスクリーニング調査の結果も「Tableau」に取り込むことで、商品のコンセプト段階から販売予測を実施。これによって、調査と販売のプロセスを統合し、さらにデータドリブンな意思決定体制を構築することができる。
3.データ統合分析推進のためのコンサルティング
営業データや顧客データ、アクセスログなどの社内データを一気通貫で分析したい企業向けに、ディスカッションパートナーとしてコンサルティングを行う。データの精査の他、ツール導入やプロモーションなどのアクションフェーズにおいても、クロス・マーケティンググループのトータルソリューションを活用し、対応する。
【関連記事】
・クロス・マーケティンググループ、アドインテに投資/AIBeaconを活用した新ソリューション提供へ
・約8割が口コミを参照/ネガティブな感想も購買意欲につながると判明【クロス・マーケティング調査】
・クロス・マーケティンググループと二松学舎大学が連携 データサイエンティストの育成に注力
・ネットで購入する商品とリアルで購入する商品の違いとは?【クロス・マーケティング調査】
・クロス・マーケティンググループ、ミクシィ・リサーチの全株式取得へ~リサーチ事業のサービス拡充