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広報のプレゼンスを高めるための3つのポイントとデジタル領域への挑戦

2019/04/23 08:00

 かつて伝統的なメディアリレーション業務を中心としていた広報の役割が、ここにきて大きく変化しています。デジタルツールとソーシャルメディアの普及により、情報伝達の流れが変わりました。消費者が発信者としてのパワーを持ったことにより、双方向性を活かしたコミュニケーション戦略、新しいスキルセットが求められています。口でいうほど簡単ではありませんが、この変化をトリガーにすれば、自分自身の市場価値を高める好機にもなり得るのではないでしょうか。これから広報としてデビューする方、成果を可視化する為に日々奮闘している広報担当の課題解決の一助となれば幸いです。

広報業界のトレンドや時勢に左右されない3つのポイント

 最近は、広報担当にアサインされた方、自社の広報機能に課題を感じている経営者の方からご相談を受ける機会が増えてきました。とはいうものの、企業の広報活動は千差万別であり、情報を届けるステークホルダーも、消費者、顧客、取引先、社員、株主、投資家、地域住民、求職者など多岐にわたり、一層複雑になっている為、正しい答えはありません。そこで、まずは広報業界のトレンドや時勢に左右されない3つのポイントをお伝えしていきます。

(1)「広報の基本」を押さえる

 組織としてのノウハウが蓄積されておらず、また、指導担当がいない環境に身を置く広報担当は、時に「自己流」に陥りがちです。たとえば、自社の取り組みが新聞に掲載され、嬉しさのあまり即座にスクリーンショットをSNSに投稿してしまうケース。未だに後を絶ちません。広報的な観点からみると、掲載記事の2次利用は話題作りや認知拡大に効果的なので、気持ちはわかります。しかしながら記事や映像はメディアにとっては大切な「資産」。権利者の許諾なく使用するのはタブーです。「他社広報も同じような投稿をしていたから」という感覚を持つのは危険です。判断に迷った際は、各媒体の知的財産、著作権管理者に確認を入れるというのが「正解」。検索窓に知りたい事を打ち込むだけで情報に辿りつく時代とはいえ、ネット上には様々な独自解釈が存在しており、情報の信憑性を疑っていく必要もあります。偏った情報やフェイクに踊らされないよう、本質を見極める目は、やはり大切です。

 そこで、ネット上の情報だけに頼るのではなく、まずは「広報の基本」を網羅した書籍を読破することをお薦めしています。最初の1冊は、できるだけスタンダードな内容、たとえば公益社団法人・日本パブリック・リレーションズ協会による刊行物『広報・PR概説(PRプランナー1次試験テキスト) 』などは情報に偏りがありません。基本なくして応用なし。押さえるところを押さえた後は、臆することなく新しい事にどんどんチャレンジしましょう。

(2)インプットなくしてアウトプットなし

 社外における人脈構築。広報としてはすごく当たり前で、そして意外とできてない人が多いことです。私は、昼夜問わず多種多様な人と会って話すように心がけています。同じ業種、取引先、同年代と集まると、ついつい「いつものテーマ」に陥りがち。これでは新しいアイデアや化学反応は生まれません。異業種交流は、共通の話題も少なく、時には話が噛み合わない事もありますが、人脈の広がりと共に自身のコミュニケーション力が高まり、インプットが蓄積されるのを実感できるはずです。日頃からトップとの意思疎通がうまくいかない、否定されるのが怖くて異論を唱えられない、という広報担当の方には特におすすめです。これまでのやり方に疑問を持つきっかけにもなります。また有用なアイデアは、必要に応じて自社の広報戦略に取り入れていきましょう。

(3)場数を踏む

 急成長のベンチャー企業で毎月10本近くのリリースを書き、多岐にわたる社内外広報をたった一人で担当するAさんと、大企業で業務の広範囲を複数のPR会社に委託し、人的リソースにも恵まれた組織で働くBさんでは、経験年数が同じでも経験値と業務スピードに圧倒的な開きが生まれます。経験年数と実力は比例しません。場数を踏むにつれて仕事の質が上がっていく考え方を「量質転化の法則」といいます。特に初心者は、失敗を回避する為にあれこれ考えて手が止まってしまう傾向があります。最終的に自分でハードルを上げまくったあげく、そのまま挫折してしまう方も少なくありません。私も若い頃は星の数ほど失敗を経験しましたが、そこから得た学びが成長につながりました。場数を踏める環境下に身を置く、それが難しい場合は、副業や社外勉強会などに身を投じ、経験値を稼ぐのも良いと思います。

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