京セラコミュニケーションシステムは、Drawbridgeが提供するクロスデバイスマッチング技術を導入。広告配信サービス「KANADE DSP」において、複数デバイスを利用する同一ユーザーへのクロスデバイス広告配信を、3月20日から開始する。
昨今、一人のユーザーがスマートフォンやタブレット、PCといった複数のデバイスでネットを利用するケースが増えている。しかし、従来のネット広告では、個々のデバイスを別々のユーザーと判定し、広告効果の改善はデバイス単位で実施されていた。そのため、あるデバイスで商品を購入したユーザーに対し、別のデバイスで既に購入した商品の広告を配信してしまうという無駄が生じていた。
同社が今回導入するクロスデバイスマッチング技術は、複数のデバイスを使用するユーザーを、同一のユーザーとして識別できる。同社がネット広告配信で培った「KANADE DSP」の人工知能エンジンと組み合わせることで、訴求効果の向上および広告主のROI向上を支援していく。
具体的には、同一ユーザーが使用する複数のデバイスに広告を配信し、ユーザーへのリーチ率や広告認知率を改善できる。また、複数のデバイスを使用する消費者のインサイトを把握し、レコメンデーションを提供。デバイスや利用状況に応じた広告の配信も実現する。さらに、広告表示回数の制御などをユーザー単位で最適化することにより、無駄な広告の配信を抑えることが可能だ。
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