ブレインパッドは、運用型広告入稿支援ツール「AdPencil」の提供を開始した。同ツールは、ネット広告運用における二つの作業をAIによって自動化し、広告運用担当者の業務負担を削減する。
自動化される作業の一つは、リスティング広告におけるキーワードのグルーピングだ。リスティング広告の入稿作業では、広告媒体側が推奨するhagakure(ハガクレ)と呼ばれるアカウント構造に沿って、キーワードを設計・準備することが求められる。しかしこの作業は、キーワード数が増加するにつれて、煩雑で手間のかかるものになっていく。
同ツールは、使用したい入稿キーワード一覧をアップロードすると、自動的にキーワードの特徴語を抽出。hagakure構造に適合する形式で広告グループへ分類する。
もう一つは、生成された入稿キーワードと広告文を主要広告媒体(※)の規格に合わせて入稿する作業だ。管理画面やフォーマットは広告媒体ごとに異なるため、担当者は別々に入稿データを準備しなければならない。加えて、媒体の仕様に変更が生じることもあり、継続的に情報収集を行う必要もある。
(※)主要広告媒体:Google、Yahoo!の「リスティング広告」および「ディスプレイ広告」
同ツールは、キーワードとクリエイティブを媒体ごとのフォーマットに自動変換して入稿用データを作成する。また、同ツールで用意された各媒体APIとの接続処理により、入稿作業を一括で自動化できる。
なお、同社は今後、同ツールにアドオプション機能や広告識別パラメータの自動採番機能などを追加する予定だ。将来的には、Webサイトやランディングページ、営業資料などを元データとして、それらに含まれるキーワードや画像から広告宣伝に必要な素材を自動生成し、自動入稿が行える状態を実現していく。
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